足元を見ながらのんびり歩いていた子供のころは、転がっている石にももっと関心を向けていたかもしれないが、大人になると移動中の頭の中はすでに目的地にいたりして、石に目を向ける余裕はなくなっている。そこでこの夏休みは、子どもと一緒に『さがすしらべるつくる! 石のひみつ図鑑』(柴山元彦監修、カンゼン、税込み1760円)を手に“石の世界”を再発見してみては。子どもから大人まで楽しく探求できる手引き書だ。
石を「さがす」「しらべる」「つくる」という3つの視点から分かりやすく解説。石はどうやって生まれるのか、鉱物の特徴や石の見比べ図鑑のほか、石を磨いたりアクセサリーや標本箱を作ったりと、自由研究にも応用できる内容になっている。普段、何気なく歩いている道ばたに転がっている石の“ひみつ”だけでなく、かんらん岩や流紋岩、片麻岩からヒスイやメノウまで、さまざまな石たちの豊かな世界を発見できる一冊だ。
