カルチャー

五味太郎さんの絵本を空間化して展示 自分の感性に従い面白がる

 絵本を読んでいる時、子どもたちの頭の中にはそれぞれ違う絵本の世界が作られていて、その中で自由に遊んでいるように見える。その世界が触れられる場所にあったら、ワクワクするに違いない。五味太郎さんの絵本の世界に迷い込める空間体験型の展示、『あそぼうよ!五味太郎えほんの世界展』(トレック・東京)が8月5日(火)から、東京の子ども図書館「絵と言葉のライブラリー ミッカ」で開催される。

 400冊以上の絵本を手がけ、世界中の人々を魅了してきた絵本作家・五味太郎さん。その代表作『きんぎょがにげた』や、考えることを楽しむ「ゲーム・ブック」シリーズ、さらに第30回日本絵本賞大賞を受賞した最新作『ぼくは ふね』を含む7つの絵本作品をモチーフにした展示を行う。

 テーマは「これがいいんだ!」– 五味太郎と あそぶ・きめる・いきる –。五味さんの絵本に「こうしなきゃ」「うまくやらなきゃ」はない。常に自分の感性に従い、ものごとを面白がる姿勢が「生きる」ことを支えてくれるのだと気づかされる作品たち。全身で五味ワールドにひたって楽しめる展示だ。

 会期は8月5日(火)~2026年5月27日(水)まで。開館時間は10時~18時(毎週木金土の18時30分~21時は大人のための開館時間「おとなミッカ」)。休館日は月曜・第4木曜(祝日の場合は翌日)、8月19日(火)、2026年2月17日(火)。観覧料は無料(ミッカ館内展示は別途入館料が必要/小学生以下無料、保護者200円、おとなミッカ500円)。

Untitled (A Small Library for Children #495), 2021 (C) Gottingham
Image courtesy of Treq and Studio Xxingham