
昔ながらの「拓刷り」で、自然の姿を写し取る楽しいアクティビティ。長野県大町市の国営アルプスあづみの公園(公園財団・東京)で6月21日(土)・22日(日)に、「森で拓本をつくろう」が開催される。葉っぱや木の模様を丁寧に写し取りながら、じっくり自然のかたちを観察できる。参加費は無料。
公園ボランティア「自然環境学習グループ」のサポーターと一緒に森の中を散策しながら、葉っぱや樹皮、切り株などを使って拓本を作る。拓本は、「拓刷り」という手法で植物や石、金属器などに刻まれた文字や模様を紙に墨で写し取る凸版(とっぱん)技法の一つ。中国の漢時代に石に刻み込まれた文字を保存・複製するために開発され、日本には中国から鎌倉時代に伝わったという。江戸時代には、学術研究や趣味として盛んに利用されていた。
このアクティビティでは、素材となる植物の上に紙を乗せ、クレヨンなどを使ってこすることで、その凹凸を浮かび上がらせる。完成した拓本はラミネートしてお持ち帰り。葉脈や樹木の年輪を写した作品は、アート作品としても楽しめる。 開催時間は各日10時~12時、13時~15時の2部制。定員は各回5組。事前申込制で公園ホームページで受け付けている。