ふむふむ

詐欺電話の被害者 実は高齢者よりも若者の方がだまされている!?

 

 特殊詐欺対策サービスを提供するトビラシステムズ(名古屋市)はこのほど、詐欺電話や不審電話に関するアンケート調査を実施し、アンケート結果を公開した。調査期間は、6月13日〜6月14日。全国の20歳以上の男女1195人が回答した。

 最初に、詐欺電話をきっかけとして「金銭的な被害にあった」または「金銭的な被害はないが、だまされかけた」経験があるかを聞くと、全体では「金銭的な被害にあった」が5.4%、「金銭的な被害はないが、だまされかけた」が8.6%で、回答者のうち7人に1人が詐欺の危険に遭遇した経験があった。

 詐欺の危険に遭遇した経験がある人の年代別割合を見ると、「金銭的な被害にあった」人のうち56.2%、「金銭的な被害はないが、だまされかけた」人のうち56.3%を20〜30代が占めるなど、詐欺電話においては若年層の被害者が多い。

 詐欺電話にだまされた(だまされかけた)理由は、年代によって異なる様子で、20代・30代では「怖くて逆らえなかった」「パニックになった」「対応を急かされた」「脅迫された」など、恐怖・不安・焦りなどの感情に由来する理由が多い一方、40代・50代・60代以上では、「相手が信頼できそうだった」「話が本当のように感じられた」「自分がだまされると思っていなかった」など、過信による思い込みが目立つ。

 他方、警察官をかたる詐欺が増えていることを知っているか年代別に質問すると、年齢が低いほど、その認知が低かった。特に20代は45.4%が、警察官をかたる詐欺が増えていることを知らないと回答。従来は高齢者が主なターゲットとされてきた特殊詐欺がスマホ世代にも広がっている実態が調査で浮き彫りとなった。