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1日中のエアコン使用はぜいたくなのか? 節約で使用控えた経験アリが半数以上

 9月も中旬に差し掛かった時期なのに、まだ真夏の気候だ。エアコンを付けないと暮らせない状況が続いているという人が多いのではないだろうか? そうした中、三菱地所ホーム(東京)は30〜60代の家庭世帯の男女1010人を対象に「電気代を抑えるか快適に過ごすか。夏の空調に悩む家庭」に関する調査(8月14日~8月15日)の結果を発表した。

 それによると、「電気代を節約するためにエアコン使用を控えた経験」がある人が6割以上(よくある21.3%、たまにある42.4%)となった。暑さは耐えられないが、それと同時に電気料金の急騰により、経済的な事情や意識の高まりから辛抱する家庭が少なくないようだ。「エアコン使用時の優先事項」について、「快適性を重視している」(16.0%)「どちらかといえば快適性を優先している」(40.2%)と半数以上が快適性を挙げていることから、エアコン使用においては、節電よりも快適性を重視する傾向があることがうかがえる。

 一方、暑さによる生活への影響を質問したところ、半数以上が「影響を受けたことがある」と回答し、その具体的な内容としてじは「睡眠の質の低下」(63.2%)「集中力の低下」(53.4%)「家事や仕事の効率が落ちた」(52.6%)などを挙げた人が多い。身体的・感情的な影響ではなく、作業効率や睡眠といった日常の基本的な活動への影響が強く意識されている様子だ。

 「エアコンを1日中使うのはぜいたくだと感じることがあるか」と聞いたところ、約7割の人が「よくある」(31.4%)「たまにある」(36.9%)と回答。エアコンの長時間使用には依然として心理的な抵抗があることがうかがえる。電気代の負担や省エネ意識の高まりがその背景にありそうだが、それとともに「エアコン=ぜいたく」という価値観が生活習慣として根強く残っているのかもしれない。

 最後に、「快適性と節電の両立が可能な空調があれば使ってみたいか」を尋ねたところ、約8割の人が「とても使ってみたい」(26.2%)「やや使ってみたい」(51.0%)と回答している。