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卓球の早田、張本、木原を表彰 「上月スポーツ賞」授与式

上月財団の東尾公彦専務理事(左から2人目)とともに記念撮影する早田ひな(左)、木原美悠(右から2人目)、張本智和(右)

 トップアスリート育成のため選手の支援活動を行っている上月財団(上月景正・理事長)は2月28日、世界的な大会で好成績を残した選手を表彰する「2023年度上月スポーツ賞」の受賞者のうち昨年の式典に出席できなかった卓球の選手の表彰授与式を、東京都港区の財団事務局で行った。式典には女子の早田ひな(日本生命)、木原美悠(木下グループ)、男子の張本智和(智和企画)の3選手が出席し、同財団の東尾公彦専務理事からトロフィーなどを受け取った。

 世界選手権個人戦(23年5月・南アフリカ)女子シングルスで銅メダルを獲得した早田は「粘りに粘って中国選手に勝つことができ、とても成長できた」と振り返った。今月、韓国で行われた世界選手権団体戦では決勝で中国に屈し銀メダル。「中国選手から勝利を挙げていかないといけない。上を見続け、毎日ちょっとずつ進化していきたい」と、今後の目標を語った。

 世界選手権個人戦で、早田と組んで混合ダブルスで2位となった張本は「決勝ではこれまで何度も負けている相手に雪辱を果たせなかった。パリ五輪で金メダルを取るため、これから詰めるところを詰めていく」と意気込んだ。世界選手権個人戦で女子ダブルス3位だった木原は「今年は一大会、一大会、しっかりと実力を出していきたい。後悔しない試合をしていきたい」と話した。

 上月財団は、ゲームソフトの製造・販売やスポーツクラブ運営を手がけるコナミグループの会長でもある上月理事長が、教育、文化、スポーツの振興を目的に設立。上月スポーツ賞は03年度から表彰している。