小学生野球の高円宮賜杯第45回全日本学童軟式野球大会マクドナルド・トーナメントは18日、ハードオフ新潟で決勝が行われ、長曽根ストロングス(大阪)が8-4で伊勢田ファイターズ(京都)を破り、4年ぶり8度目の優勝を果たした。

長曽根は 2-0 の二回に打者一巡で5点を奪って主導権をつかんだ。試合は大会の試合時間規定により五回で終了した。
【ベンチリポート】
▽長曽根ストロングス(大阪)
「やっぱり気持ちの強さ」
長曽根ストロングスが大会史上最多の優勝回数を8に伸ばした。
決勝の大舞台で主将の森川壱誠がチームを引っ張った。打っては2安打2打点。2番手投手としても四回のピンチに登板し、前の打席で本塁打していた伊勢田ファイターズの藤本理暉を右飛に抑えた。
森川は主将として「チームがバラバラにならず、一つになるようにずっと考えていた」という。3回戦では 0-3 から終盤に逆転勝ち。準決勝も逆転サヨナラ勝ちと苦しい試合続きだった。「やっぱり気持ちの強さ。最後まであきらめない気持ちが強い。どんな試合でもベンチに負けそうな雰囲気はなかった」と誇らしげに話した。
熊田耐樹監督は「スター選手がいなく、厳しい戦いだった。努力や根性で勝ち上がった」と4年前に同じ新潟開催で勝ち取って以来の優勝をかみしめるように語った。(竹田颯汰)

▽伊勢田ファイターズ(京都)
伊勢田ファイターズは2度目の出場で準優勝と健闘した。エースの藤本理暉が序盤に捉えられて7失点と苦しい試合展開となった。しかし三回に藤本、夏山淳が連続本塁打を放つなど見せ場はつくった。
幸智之監督は「子供たちが一番納得できる試合にしたい」と大一番に臨んだが「(チームの)勝ちたい気持ちが強くなりすぎた」と序盤に実力を出せなかったことを振り返った。8度目の優勝を飾った長曽根ストロングスの強さを「素晴らしい集中力。圧があった」とたたえた。
それでも大会を通じた選手の成長には目を見張るものがあったという。「初めて共同生活を経験して、チームが一つになった。みんな自分をすごく出せるようになった。いい意味で気を使わなくなった」とチームの一体感を語った。(竹田颯汰)
