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全日本学童軟式野球の3回戦 6年ぶり3度目の優勝を目指す多賀少年野球クラブ(滋賀)が勝利

 小学生野球の高円宮賜杯第45回全日本学童軟式野球大会マクドナルド・トーナメントは15日、ハードオフ新潟などで3回戦が行われ、6年ぶり3度目の優勝を目指す多賀少年野球クラブ(滋賀)が6-1で東16丁目フリッパーズ(北海道)に勝った。大龍ビッグドラゴンズ(鹿児島)は5-2で弘前レッドデビルズ(青森)に勝ち初の8強入りを決めた。

 16日は準々決勝が実施される。

【8月15日:ハードオフ新潟で行われた各試合のリポート】

▽多賀少年野球クラブ(滋賀) 6-1 東16丁目フリッパーズ(北海道)

変幻自在の投球で抑える

 多賀少年野球クラブの岡本律希は先発で4回無失点と好投すると、五回途中には救援投手として再び登板してピンチを抑えた。野手での出場が多いが、辻正人監督が「相手は打力が強いチームなので、緩急をつけた投球がいい」と大一番の先発に抜擢した。球のスピードだけでなくフォームも変化させる工夫を見せた岡本は「自分の持ち味は変幻自在なところ。緩急を使って打ち取れた」と納得の表情だった。

 6年ぶりの優勝を狙う位置につけている。辻監督は「うちは優勝候補ではない、気負わずにいこうと選手には話している」と強調するが、岡本は「楽しんでプレーして、優勝まで絶対にいく」と頼もしかった。(鈴木成真)

五回、ピンチを脱して多賀少年野球クラブの辻監督に迎えられる岡本(中央)(15日、ハードオフ新潟=松﨑航大)

 

▽大龍ビッグドラゴンズ(鹿児島) 5-2 弘前レッドデビルズ(青森)

「低く速い打球を」

 大龍ビッグドラゴンズが8強入りを決めた。四回までは相手に走者すら許さず一方的な試合と思われたが、六回に反撃を許しながら逃げ切った。1、2回戦は1点差で、中里優士監督は「やはり全国は簡単ではない」と勝利をかみしめた。

 1番打者の梅元咲翔が攻撃を引っ張っている。一回に四球で出て盗塁すると、三回にも先頭で中前打して盗塁。走者を置いて迎えた四回は右翼に2点二塁打を放った。中里監督が「低く速い打球が持ち味で、足も速い」と話す通りの活躍だった。

 梅元は「(二塁打は)外角低めの球。とにかくランナーをかえそうと思った」と振り返った。次戦に向け「次の対戦相手の方がより強敵になってくるから、序盤から点を入れて頑張りたい」と意気込んだ。(竹森公紀)


試合前に気勢を上げる大龍ビッグドラゴンズ(15日、ハードオフ新潟=竹田颯汰)

 

四回、先制打を放ち喜ぶ大龍ビッグドラゴンズの前田(15日、ハードオフ新潟=竹田颯汰)