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「MEKIMEKI体操」を知っていますか? 児童の集中や気分に“ポジティブな傾向”

日本郵政グループ スポーツ応援アンバサダー ももいろクローバーZ

 「とっても楽しい体操」は、実は「心と体を整える最強ツール」になり得るのか――。

  日本郵政が“ひろみちお兄さん”こと佐藤弘道氏(医学博士)の監修により、ももいろクローバーZとのコラボレーションで開発した「MEKIMEKI体操」。このオリジナル体操が、現在行っている早稲田大学との共同研究の中で、児童の集中力や気分に良い影響をもたらす可能性が示されつつある。

 教育現場やスポーツ界で注目されている、この体操。一体何が良いのか、その狙いと、最新の示唆的なデータを紹介する。

 MEKIMEKI体操は、日本郵政グループが推進する「カラダうごかせ!ニッポン!」プロジェクトの一環として、コロナ禍以降深刻化している子どもの運動不足や体力低下などの社会課題解決を目的の一つとし、開発されたオリジナル体操。「運動にルールはない」というコンセプトで、「運動しなきゃ」という義務感ではなく、誰もがライトに楽しめることを目指して作られた。

 この体操を監修したのが、医学博士でもある佐藤弘道氏。「3分11秒」という短時間に、有酸素運動・柔軟・筋力トレーニングの3要素にプラス、リラックスをバランスよく組み込んだ。首、上肢、下肢、胸、体側、背腹、腰など全身7部位を効率よく刺激できるよう緻密に構成されており、短時間で「全身運動」が完結する。

 この体操のアンバサダーを務めるのは「ももいろクローバーZ」。楽曲の歌唱や模範体操を担当し、彼女たちの明るいエネルギーが、運動へのハードルを下げている。

■実際に試してみる中で見えてきた傾向

 MEKIMEKI体操が実際にどのような効果をもたらすのか。2026年1~2月、東京都国分寺市立第七小学校の5年生を対象とした検証※1(早稲田大学・岡浩一朗教授らによる共同研究)では、以下のようなポジティブな傾向が示された。

 まず、集中力テストでは、体操実施の前後比較で、主観的な集中力の向上傾向が見られ、授業前のウオームアップとして有効に働く可能性が示唆された。

 また、気分尺度(快適度・活性度)では「活気」「やる気」の上昇、「疲労感」「不安感」の低下が見られ、児童からは「曲が明るくて楽しい」「これなら続けられる」といった好意的な声が寄せられた。

 体の面でいうと、呼気ガス分析の結果、短時間ながら適正な運動強度(METs※2)の範囲に収まる傾向があり、効率的な有酸素運動と筋刺激をバランスよく得られることがうかがえる。

集中力や気分の向上傾向が見られたほか、適度な運動強度があることがうかがえる

 効果検証の会場となった国分寺市立第七小学校では、すでに日常的にこの体操を導入している。丸山智史校長によると、導入当初は高学年の児童の中に「恥ずかしい」という空気もあったという。しかし、体育委員がリーダーとなって下級生に教えたり、先生も一緒に全力で体操したりすることで、その壁を突破。今では運動会の準備体操や日常のウオーミングアップとして定着し、心身両面を整える手応えを教育現場では感じているようだ。

国分寺市立第七小学校 実際に体操する様子

■ウェルビーイングへの可能性

 日本郵政と早稲田大学は今後、データの詳細分析を進め、教育・健康分野へのさらなる普及を図るという。教育機関、自治体への導入促進を進めるほか、シニア層の健康づくりや地域コミュニティー形成への活用も見据える。

 誰もが笑顔で参加できるMEKIMEKI体操。運動不足解消の一助となり得るだけではなく、「心と体を整え、人とのつながりを作る」ウェルビーイングの鍵となりそうだ。

 公式サイトでは、ももいろクローバーZによるお手本動画が紹介されており、シニアや障がいのある人向けにイスに座って行うお手本もある。

心と体を整えたいあなたも、まずは動画を見て、一緒に体を動かしてみてはいかがだろうか。

※1 2026年1・2月実施/日本郵政・早稲田大学共同研究 小学5年生40名・速報値

対照群がないため効果を断定するものではありません。

※2  METs(メッツ):身体活動の強度の単位で、安静座位時を1とした時と比較して何倍のエネルギーを消費するかで活動の強度を示したもの。