南の島で「PR」「デジタルスキル」を生かしませんか?  デジタル技術を活用した町づくり!地域おこし協力隊を募集 鹿児島県・徳之島町

徳之島町役場補正

 鹿児島県の奄美群島に位置する徳之島町 が、「町のPR(情報発信)」「IT教育」「DX推進」を担う地域おこし協力隊を募集中です。スキルを生かして地域貢献に参加しませんか?

 

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 鹿児島から約500km。東シナ海と太平洋に囲まれた徳之島。中核都市が徳之島町だ

  徳之島町は、世界自然遺産に登録された豊かな自然と温かい人々が自慢。約9700人が暮らす、年中温暖な亜熱帯気候の町です。主な産業は農業。サトウキビを主体に野菜・畜産との複合経営の農業が営まれています。島と町の魅力を広く知ってもらうためのPRと情報発信。加えてIT教育やDX推進を担う地域おこし協力隊を募集しています。

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 透明度の高い海はダイバーにも人気。サーフィンやSUPなどのマリンレジャーも盛ん

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 闘牛大会が開催されている各地の中で「最も熱い!」といわれている徳之島

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 牛がぶつかり合う迫力と技、応援団の熱気が闘牛会場を包み込む

 

町の活性化に、あなたの力が必要です ~高岡秀規 徳之島町長~

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「都市地域からの意欲あふれる人材を積極的に受け入れたい」と話す高岡町長

 

 「まだまだ情報発信が足りない。質・量共に充実させたい」と話すのは、高岡秀規徳之島町長だ。

 「天然記念物として保護されているアマミノクロウサギなど希少な動植物が生息し、2021年7月には世界自然遺産に登録された徳之島。豊かな自然に加え、観光ルートや町の産業、スポーツや芸術、環境保護や市民活動など魅力的なコンテンツが豊富にありますが製作したコンテンツも時間が経つにしたがって『鮮度』を失います」

 「今回募集する地域おこし協力隊の方に期待したいのは、まず『町の情報発信』。加えてデジタル機器を使いこなすための『IT教育』。最後に『DXの推進』。資源を有効に活用し、環境に負荷の少ない行政を目指すためには、新たな視点と技術が必要です。アドバイザーとしてさまざまな視点から新しい風を吹かせて欲しいのです」

積極的な応募に期待 ~ 徳之島町 企画課 深川将歳さん

深川さん

 「どんなささいな事でもかまいません。気軽に相談してください」と話す深川さん

 

 今回の募集を担当する徳之島町役場・企画課の深川将歳主事に話をうかがいました。

 「島の概要については、徳之島町のホームページで紹介しています。観光についても一般社団法人徳之島観光連盟が見どころやグルメ、宿泊施設について紹介しています。応募の前にぜひご覧いただきたいと思っています」

 「今後、地域おこし協力隊として、これまで培った能力や経験を発揮していただきたいと思っています。活動の中でさまざまな壁に当たっても、担当を中心としたチームがサポートします。生活面でも南の島での暮らしに戸惑うこともあるでしょう。どんな事でも気軽に相談してください。まずは、情報発信! 島に慣れてきたら『IT教育』『DX推進』について一緒に考えていきましょう」


【募集中】令和5年度 徳之島町地域おこし協力隊

1. 業務・活動(詳細はこちら 

 ●徳之島町のPR・広報業務 ※月に2本以上の動画を企画・撮影・編集してSNSなどに投稿

 ●町内におけるIT教育活動

 ●DX推進のためのアドバイス

2. 任期 

 委嘱の日から令和6年3月31日 ※勤務状況により任期満了後の契約更新も可能(最長3年間)

3. 報酬等

 ●日額8080円(月20日程度勤務)※休日出勤の際は、代休対応

 ●賞与年2回(夏6月・冬12月)

 ●社会保険加入

 ●住居手当最大3万円/月 

 ●活動に必要なガソリン代補助8000/月

 ●視察に必要な旅費・活動費補助 ※要申請・規定あり

 ●ポケットWi-Fi支給(活動費)

 ●カメラ支給(活動費)

4. 身分

 会計年度任用職員(フルタイム)

5. 勤務場所・時間

 徳之島町役場企画課(8時30分~17時・休憩1時間)

6. 応募条件

 ●応募時点で満20歳以上の方

 ●三大都市圏をはじめとする都市地域に住所を有しており、委嘱後に生活拠点を徳之島町に移し、住民票の移動  

    ができる方

 ●希望する業務に精通、又は興味があり、期間終了後に徳之島町で定住する意欲のある方

 ●普通自動車免許(AT限定可)を取得している方

 ●PC(ワード・エクセル・動画編集ソフト)の操作ができる方

 ●健康で誠実に職務ができる方

 ●好奇心を持って業務に取り組める方

 ●地域住民と協力しながら、地域を元気にするために精力的に行動できる方

 ●真摯(しんし)に人の話に耳を傾けられる方

 ●地方公務員法第16条に定められている次のいずれにも該当しない方

 ●拘禁刑以上の刑に処され、その執行を終わるまで又はその執行を受けることがなくなるまでの方

 ●徳之島町職員として、懲戒の処分を受け、その処分の日から2年を経過しない方

 ●日本国憲法又はその下に成立した政府を暴力で破壊することを主張する政党その他の団体を結成し、又はこれ  

    に加入した方

7. 応募手続き

 ●受付期間 令和5年10月10日(火)から随時

 ●次のア~ウを電子メール又は郵送してください

(ア)履歴書 1部 

 履歴書は顔写真添付。応募動機・住所・メールアドレス・電話番号を記載。必要に応じて職務経歴書を添付。

(イ)小論文 テーマ:私が情報発信の際に留意していること 1500字程度

(ウ)過去に製作した作品(動画やWEBサイト)のURL(任意)

※応募様式等はこちら

【応募先】

電子メールの場合 kikaku4@tokunoshima-town.org

 件名に「地域おこし協力隊・応募」、質問の場合は「地域おこし協力隊・質問」と記載

郵送の場合

 〒891-7192 鹿児島県大島郡徳之島町亀津7203

 徳之島役場 企画課 企画開発課 宛

 封筒に「地域おこし協力隊応募書類在中」と記載


 深川さんは地域おこし協力隊の人に求める大切なスキルを3つ挙げました。

「まずは、『コミュニケーション能力』です。地域の魅力を伝えるために、人々と円滑にコミュニケーションが取れることが重要です」

「2点目に『クリエイティビティ』。独自のアイデアやアプローチを生かして、地域のプロモーションに新しい視点をもたらすことを期待しています」

「最後に『協力と強調』。地域社会と協力し、共に成長しようとする気持ちを大切に持ち続けて欲しいと思っています」

 

徳之島町で活躍する地域おこし協力隊のOB・OGのみなさん

 過去に活躍した地域おこし協力隊のみなさんに、徳之島での活動内容と現在の様子を聞いてみました。

 

◎「地域おこし協力隊は、移住に向けての確実な一歩」

 一般社団法人 いのかわ・ラボ 代表理事 丸山勝司さん 地域おこし協力隊 活動期間 2016年~2019年 

丸山さん

 「困った時の丸さん!」地域に欠かせない丸山さんは徳之島町の地域おこし協力隊第一号

 「私は3年間地域おこし協力隊として活動しました。廃校を活用したコワーキングスペース『みらい創りラボ ・いのかわ』の立ち上げに力を注ぎました」

 「徳之島での移住をゴールに定めていたので、一定の収入が保証されている地域おこし協力隊は、移住・定住を目指す方にとっては、魅力ある制度だと思います」

 「大切にしたいのは『地域に生かされている』という謙虚な気持ちですね。現在は『みらい創りラボ ・いのかわ』を核にして、地域作りのお手伝いをしています。小中学生を対象にしたプログラミング教室や、野外活動などの企画やサポート。地域行事のお手伝いもしています」

【志望される方へのアドバイス】

 「仕事意識や効率を最優先にしないことです。島には島の生活があり、ペースがあります」

 「しかし、困った事は率直に気持ちを伝える。今になって『何で相談しなかったんだ~!』と笑顔で怒られることも」

 「島外の企業や団体とのパイプ役になることも求められるでしょう。IT教育も十分に進んでいないのが現状。プレッシャーもありますが、力を合わせて乗り切りましょう」

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地域貢献活動の一環として、NPO法人 親子ネットワーク がじゅまるの家のキャンプ活動をサポートする丸山さん(右)

 

◎留学生を受け入れ、野外活動を通じて島の魅力を伝える川口さん夫妻 

 地域おこし協力隊 活動期間 2018年~2021年 

留学センター

 子どもを『地域の宝』として、地域の方々みんなで留学生を迎え入れ、温かく見守り育んでいる手々地区ふるさと留学センター

 手々地区の「ふるさと留学センター」を運営する川口裕美子さん

川口さん奥様

 「忙しいけど、幸せ!」古里を離れて学ぶ留学生には「お母さんの笑顔」が元気の源

 「私の任期中の3年間、手々地区ふるさと留学センターでは、5人の留学生を受け入れました。『自然豊かな環境で学ばせたい』『親元を離れて生活させたい』『新しい環境で自分を変えたい』『現状を打破したい』と動機はさまざま」

 「『自分のことは自分でする』『時間は守る』『互いを尊重する』をモットーに、地域の人と触れ合い、支えていただいて今日まで運営しています。ホームページやSNSを通じての情報発信も欠かせません」

 「協力隊卒業後も、留学センターを運営しながら、町立花徳小学校で特別教育支援員として勤務しています」

【志望される方へのアドバイス】

 「伝統行事や地域行事に積極的に参加することだと思います。学んだことは数えきれません。地域の支えは、家族での移住を希望されている方にとって大きな支えになります。あとは健康維持ですね。何をするにも健康が大切。綺麗な空気と景色で心も体もリフレッシュ。夜の星空もきれいですよ」

 

 島で出会い、島で遊び、島で学ぶ! 徳之島 遊学PROJECTを主宰する川口明さん

川口さん

 「真剣に遊び! 楽しく学ぶ!」 多くの来島者が川口さんのガイドに信頼を寄せる

 「協力隊時のミッションは徳之島北部の地域活性化策の企画・実践。都市農村交流事業の推進でした。『徳之島の海をフィールドにした総合的な自然体験活動』や『秘密基地作りプロジェクト』『ミュージカルキャンプ』『夏の短期留学』『米作り体験』などさまざまなイベントを企画・運営してきました。行政や他団体からも依頼がくるようになり、教育委員会主催のリーダーズキャンプや町外の子ども育成会のイベントを担当することも」

 「任期終了後は体験型環境教育を軸に『徳之島 遊学PROJECT』を主宰しながら、高校での総合的探究の時間や小学校での地域コーディネーターとしても活動しています」

 「世界自然遺産に登録された徳之島の自然や地域資源を生かした体験型の観光ツアーは好評を博し、リピーターも増えてきました」

 【志望される方へのアドバイス】

  「徳之島に注目が集まっているものの、コロナ後に増加している来訪者に対するニーズに人材が追いついていません。都会で身に付けたスキルを発揮してください。魅力的なコンテンツをまとめて整理する。管理して動かす。困難はあっても、道は開けます。1+1=2にならないのが徳之島。素晴らしい環境で人生の新たなページを開きましょう」

◎島内のアクティビティを開発 結や 代表 福本慶太さん 地域おこし協力隊 活動期間 2020年~2023年

福本さん

 島の魅力を多くの人に知ってほしくてUターンを決意した福本さん 

 「目指しているのは『観光』ではなく、『感幸』。島の暮らしの中に潜む幸せを訪れた人々に伝え、島の地域振興に貢献しようと考えています」

 「代表を務める『結や』での活動を通じて、島内のアクティビティを提供し、地元の人々と協力して体験メニューを開発しています。楽しいメニューであっても、自然保護の視点を欠かすことはできません」

 「また、徳之島は闘牛が盛んなのですが、大会以外にも島の牛主たちの情熱や努力などの背景にある『闘牛文化の魅力』も積極的に伝えたいと思っています」

 【志望される方へのアドバイス】

  「地域の人々との対話を大切にし、地域の主体性を尊重することでしょうか。情報発信も『トクノシマン(徳之島男)』の私は、どうしても島人目線になってしまいがちです。また、徳之島出身の私では気がつかない魅力も数多くあると思うのです。フィルターを通さないフレッシュな魅力を見つけてほしいと思っています」

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 自然レンジャーとして地域の自然保護を最優先に考え、新しいアクティビティを提案する福本さん(右)

 

 

爽やかな島の風。照り付ける太陽。夜には満天の星が降り注ぐ徳之島。透明度抜群の海と深い森があなたを迎える。

台風が吹き荒れる日もある。離島ならではの不便さを感じる時もある。

奮闘する地域おこし協力隊を支えるのは、人々の笑顔と優しさ。

みなさんのご応募をお待ちしています。

 

※応募様式等はこちら

 お問い合わせ

【徳之島町 企画課 企画開発係】

電話

0997-82-1112(直通)

メール

 kikaku4@tokunoshima-town.org

住所(郵送)

〒891-7192 鹿児島県大島郡徳之島町亀津7203