寒さの本番を迎える1月・2月。さらなる光熱費の増加を心配している人も多いのではないだろうか。積水ハウス(大阪市)は、20~60代で持ち家がある既婚の男女500人を対象に、「自宅における冬の寒さ対策」についてアンケートを実施した。調査期間は2022年10月20~24日。
最初に、「コロナ禍前後で、冬の光熱費(電気代・ガス代・燃料費)はどう変わったか」を聞いたところ、冬の電気代が「高くなった」と答えた人は63.6%で、夏の電気代が上がったと回答した44.0%よりも20ポイント近く高いことが分かった。ガス代(灯油代)が「高くなった」と答えた人も半数以上の56.1%で、今年の冬は家計にとって厳しいシーズンとなることが予想できる。では、どのくらい光熱費の負担が増えたかというと、電気代が上がった人の中で一番多かったのは「5千円以上」(23.9%)。次いで「3千円以上」(18.6%)だが、「1万円以上」と回答した人も14.5%いた。ガス代は「3千円以上」(19.9%)が一番多く、「5千円以上」と「2千円以上」が14.7%で同率だった。
増え続ける家計への負担。節約のために暖房器具の使用を減らしている人もいるようだが、一方で心配なのがヒートショック。急激な温度変化で血圧が上下すると、心筋梗塞や脳梗塞などの発作を起こす恐れがある。冬場に自宅で長時間過ごす上で「不安なこと」として「ヒートショック」を挙げた人は20.9%。ただ、「周囲の人にヒートショックの経験がない」人では8.2%と低く、注意が必要だ。
「暖房器具の設定温度を下げる」「加湿器を使う」「厚着をする」などの対策は重要だが、ヒートショックなどを防ぐためには、家全体の温度を均一にすることや寒さを我慢しすぎないことも考える必要があるようだ。