雑草、というのは失礼な気がしてしまう。どんな植物にも名前がある。でも、市街地や田畑の隙間で生き抜くワザを持つ、という意味で、“雑草たちの戦略”は学ぶに値する。『ワザあり! 雑草の生き残り大作戦』(保谷彰彦著、誠文堂新光社・東京)には、その戦略が説明されている。2月13日発売だ。
理科が好きになるビジュアルブック「子供の科学サイエンスブックスNEXT」シリーズ第12弾。自然豊かな山や森林ではなく、市街地や田畑の隙間で生き抜き、繁殖し続けるための巧みな作戦を、豊富なビジュアルとわかりやすい文章で紹介している。花にまつわる作戦、種子にまつわる作戦、葉や根にまつわる作戦と、部位に分けて生存戦略を解説しており、観察のポイントがよく分かる。税込み2750円。