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村上春樹の新訳で、世界で読み継がれる名著『世界で最後の花』が復刊

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 なぜ人間は戦争を繰り返すのか? 1939年、第2次世界大戦の開戦直前に、ニューヨーカー誌の編集者で小説、漫画、児童書分野でも活躍したジェームズ・サーバーの世界的ロングセラー『世界で最後の花』が、村上春樹の新訳で復刊する。

 2022年2月にロシアによるウクライナへの軍事侵攻が始まり、現在も続く。“戦争”は決して他人事ではない。わたしたちは戦争のない未来をつくることができるのか? 戦争が起こってしまう“今”を生きるわたしたちが今こそ読むべき1冊、戦争について改めて考えるきっかけとなり得る1冊だ。フランス語版の翻訳をノーベル文学賞作家アルベール・カミュが務めたことでも知られる名著が、日本を代表する小説家で最新刊『街とその不確かな壁』も話題となっている村上春樹の新訳に加え、デザインも一新されてよみがえる。

 著者のジェームズ・サーバーは、国務省の暗号部員を務めた後、雑誌『ニューヨーカー』の編集者・執筆者として活躍。当時、最も人気のあるユーモリストの一人だった。代表作『ウォルター・ミティの秘密の生活』は、1947年に『虹を掴む男』として、2013年にはベン・スティラー主演の『LIFE!』として2度にわたって映画化されている。第2次大戦直前に描かれた『世界で最後の花』の冒頭には、サーバーの娘ローズマリーへささげる1文が掲載されている。「君の住む世界が、わたしの住む世界よりもっと善き場所になっていることをせつに願って」。税込み1760円(単行本)。6月14日にポプラ社から刊行される。