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出演俳優全員がプロデューサー “分断と連携”を描く演劇『未開の議場 2023』

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 ハラスメントが生まれやすい環境だといわれる演劇界において、俳優全員が作品制作の決定権を持つプロデューサーの職を担い、従来の中央集権的ではない演劇の作り方を模索する萩島商店街青年部。架空の町・萩島町の商店街の若手経営者たちが集まった団体として活動している。萩島商店街青年部主催の『未開の議場 2023』が、10月31日(火) ~11月5日(日)に東京・北区の北とぴあ15階ペガサスホールで上演される。

 架空の国・トメニア共和国からの出稼ぎ労働者が多く住む架空の町・幸笠県亀井郡萩島町のイベントをめぐる、商店街青年部の話し合いの様子を描いた一幕会議劇。萩島町では商店街の青年部が主催して「萩島フェスタ」なる祭りの実行委員会の会議が始まる。基本的には進行の確認と拍手の承認くらいで終わるはずだったが、銭湯の女性経営者が口にした、タトゥーの入ったトメニア人の入湯拒否が訴訟にまで発展した話題から、各々の委員が抱えるトメニア人との問題が噴出。会議は思わぬ方向へと走り出す――。

 舞台は在日外国人が多く住む架空の街、テーマは多文化共生。“分断と連携”を描く物語は、コロナ禍にオンライン版として生まれ、何度も再演を重ねてきた。「民族や人種、異文化や国籍の壁は超えられる」と軽々に宣言するのではなく、自分と他者との間に存在する差異を認め、尊重することを共生への第一歩として捉える。作品全体を包括するコンセプトとして、「ここに、線がある。」を掲げている。

 また、このテーマとコンセプトをもとに、耳が聴こえない人に向けた全ステージ日本語と英語の字幕タブレットの貸し出し、目が見えない人に向けた上演前の舞台説明と役者紹介、その他、駅からの送迎や、車いす席の確保等など、アクセシビリティの向上にも取り組む。

  このほどカンフェティ ( http://confetti-web.com/mikai2023 )でチケットの販売をスタート。一般・5500円、U30・4500円(観劇当日に30歳以下の人、入場時証明書要)など。全席自由、税込み。上映日程等詳細は、公式ホームページ ( https://mikainogijo2023.studio.site )に掲載している。

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