コロナ禍が落ち着いてから迎える初めての年末年始休暇。久々に新年を旅先でと考える人も多いのではないだろうか? そんな中、JTB(東京)は「年末年始(12月23日~1月3日)に、1泊以上の旅行に出かける人」の旅行動向見通しをまとめた。
このレポートは1969年から発表し、今年で54回目となる。調査期間は11月13日~16日で全国15歳以上79歳までの男女1930人が回答した。
調査によると、年末年始休暇に旅行に「行く」と回答した人は調査時点で19.8%と前年から3.5ポイント増加。コロナ直前の2019年に実施した調査では20.0%だったことから、ほぼコロナ前に回復したといえそうだ。性年代別では男女とも若い年代ほど旅行意向が高い傾向があり、「行く」は男性29歳以下が39.4%(前年比+9.6p)、女性29歳以下は29.3%(同+4.3p)となっている。昨年は旅行意向が低かったシニア層も、男性60代は13.9%(同+2.7p)、女性60代は 9.6%(同+2.4p)、男性70代は10.6%(同+3.2p)、女性70代は8.7%(同+1.1p)と旅行に対して幅広い層が前向きになっている。
半面、旅行に行かない人にその理由を聞くと、「年末年始はいつも家でゆっくりしているから」(39.3%)、「年末年始は混雑するから」(35.9%)という人が多い。「新型コロナウイルスやインフルエンザなどの感染症がまだ心配だから」(8.3%)は、前年から14.1ポイントの大幅減となっている。
一方、今年の年末年始の旅行者の予測は、総旅行人数が2858万人(対前年105.0%、対2019年95.0%)、総旅行消費額は1兆2768億円(対前年121.3%、対2019年115.7%)になるとJTBでは推計している。