スティックとプラスチック球を使ったフィールドホッケー形式の氷上競技「Bandy(バンディ)」。“アイスホッケーの起源”ともいわれている。全世界の競技人口は約3万5000人(2017年現在)で、冬季競技ではアイスホッケーに次ぐ2位の人気だが、日本での競技人口は約200人(2018年現在)と、日本ではまだまだマイナーなスポーツだ。
その競技人口の多くを占める北海道釧路市で、2022~2023シーズンに、初めて専用屋外スケートリンクが設営に向けた動きがスタートし、現在、開設に向けた準備が進んでいる。同施設の運営を担う「釧路バンディ協会」(北海道釧路市)が、アイススケートリンクの約4倍の巨大なスケートリンクの開設へ向け、機材や水道・光熱費を少しでも確保するため、クラウドファンディングサイト「CAMPFIRE(キャンプファイヤー)」で、支援を募るプロジェクト「”氷都くしろ”にバンディリンクを!!」をスタートした。
目標金額は80万円。期間は1月31日(水)23時59分まで。目標金額の達成にかかわらず、集まった資金のすべてがファンディングされるAll-In方式での実施。支援金額とリターンは、お気持ちコース(1000円)、記念ネックウォーマー(5000円)、記念パーカー(1万円)などから選べる。
2011年にバンディが日本でスタートしてから、大阪と釧路を拠点にアイススケートリンクで月1回程度の講習会をしており、2017年末には北海道上川郡新得町にバンディフルサイズリンク設営がかなった。さらなるバンディの発展のためには、競技人口の割合が多い釧路市での専用リンクが必要ということもあり、昨シーズン、初めて資金調達のためのプロジェクトが始動。昨シーズンは約80万円の支援が集まり、その資金を活用して設営が実現した。今シーズンも昨シーズン同様に、釧路市民サッカー場(釧路市)で開設準備を進めている。
1月中旬には、巨大な屋外スケートリンクの無料での一般開放も開始し、1月下旬にはイベントも予定している。釧路バンディ協会は、同施設が冬の遊びスポットとなり、地域活性化につなげることも目指している。問い合わせは、釧路バンディ協会(Email:bandy.kushiro@gmail.com)まで。