カルチャー

福島県・常磐線小高駅に無人駅舎を活用した醸造所オープン 新ジャンルの酒「クラフトサケ」などを製造

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 福島県・浜通り地方で新ジャンルの酒「クラフトサケ」の酒蔵を運営するhaccoba(ハッコウバ、福島県南相馬市)は、常磐線小高駅(南相馬市)に無人駅舎を活用した醸造所を2月9日(金)に開業する。ブルワリー(醸造所)のほか、マーケット(物販エリア)、パブリックスペース(交流エリア)も備え、小高駅をヒト・コト・モノが集う地域のコミュニティー拠点として福島県浜通りの魅力を発信していく。

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 haccobaは、東日本大震災による避難で一時人口がゼロになった小高駅周辺で、ゼロから作り上げた「クラフトサケ」の酒蔵を営んでいる。同ブルワリーは、「JR 東日本スタートアッププログラム 2022 秋」の一環。

 「クラフトサケ」は、日本酒(清酒)の製造技術をベースに、米を原料としながら従来の「日本酒」では法的に採用できないプロセスを取り入れた新しいジャンルの酒。フルーツやハーブなどの副原料を入れることで、新しい味わいも実現している。さまざまなジャンルとコラボレーションすることで、日本の発酵文化をより身近なものとして多くの人に伝えていくことを目指している。

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 ブルワリーの年間製造量見込みは約1200リットル。「クラフトサケ」のほか、さまざまな酒類・ノンアルコール飲料などを製造していく。マーケットでは、ブルワリーで醸造した商品のほか、小高のまちのオリジナルグッズ、土産をはじめ、地元の高校と連携して高校生のアイデアからセレクトした商品も取りそろえていく予定。パブリックスペースでは、マーケットで購入した商品をその場で楽しめ、イベントスペースとしても活用していく予定。営業時間は12時~19時(月曜定休)。開業日の2月9日は14時30分~17時。