ヤンマーホールディングス(大阪市)は長年親しまれたマスコットキャラクター「ヤン坊マー坊」のデザインリニューアルに伴い、日米の18歳から59歳の男女2000人(日米ともに1000人ずつ)を対象に「未来に関する意識調査」を今年1月に実施した。
日本では少子高齢化が進む中で物価高によるデフレ経済脱却が期待される一方、米国では経済は引き続き好調ながら、今年11月に行われる大統領選挙で社会の分断進行が懸念されるなど、不安と期待が入り混じるような状況になっている。調査で18歳から24歳の日米の次世代層に着目すると、自身や社会の未来に対して不安を感じている割合が日本は約半数、アメリカは3分の1以下になるなど、日本の方が自分の将来に不安を抱く若者が多い。また、将来やりたいことについて、「はっきり決まっている」と答えた次世代層が日本は3割、アメリカは7割と大きな差が生じた。国民性の違いはあるものの、日米を比較すると、日本の若者の方に元気が感じられないようにも見える。
将来やりたいことに関する悩みとして、日本では「実行する前の不安」が目立つに対し、アメリカでは失敗の怖さなど「実行した後の不安」を考える傾向が強いようだ。一方、日米ともに次世代層の6割以上の人が「一人一人が行動すれば社会は良くなる」と考えているなど、この点からは日本の将来に対して期待を持つことができそうだ。では、どうやったらやりたいことを見つけられるのか。「やりたいことを見つけるための体験・経験」の必要性を聞いたところ、「とても必要だと思っている」「やや必要だと思っている」と回答した次世代層は、日本が約7割、アメリカは8割と、両国ともに7割以上が「やりたいことを見つけるための体験・経験」を欲していることがわかった。