お中元やお歳暮、季節になるとあちこちの店頭に贈りものの選択肢が並ぶけれど、実際にやり取りする人は減っているようだ。「働く世代を対象とするお中元に関する調査」によると、お中元やサマーギフトを贈らないという人が回答者の7割を超えた。
調査を実施したのは、小売業界に特化した商品・顧客分析ソリューションなどのパッケージシステムを開発するデータコム(仙台市)。今年6月に全国の20~50代の450人を対象に調査を実施。贈らない理由を聞いたところ、お中元、サマーギフトどちらも「贈りたい相手がいない」(35%以上)が最多だった。サマーギフトについてはお中元よりも「贈る文化がない」、「作法が分からない/知らない」と回答する人が多かった一方、お中元は「面倒」という回答がサマーギフトを上回った。
お中元、サマーギフトを贈っているという人も、70%以上が家族、親戚に贈っている。誰に何を贈るかを詳細に見ると、家族や友人、部下には「アイス」や「ゼリー」が多く、上司や取引先には「アルコール」が好まれているようだ。
もっとも、個人情報保護の観点から、かつてのように社員名簿など配布しないところが多くなっており、そもそも送り先が手元にない場合も少なくない。お中元やお歳暮という慣習自体が廃れてきているのかもしれない。