禅寺の魅力を生かした格調高いライトアップを楽しめる秋がやってくる。覚雄山鹿王院(京都市右京区)は、11月15日~12月8日まで夜間特別拝観(京都文化・芸術・スポーツ振興会・京都市)を実施する。山門から続く石畳の参道や、嵐山を借景とする日本最初の平庭式の枯山水庭園が訪れる人を魅了する。
鹿王院は足利義満が創建し、応仁・文明の乱で焼失した宝幢(ほうどう)禅寺の中で唯一再建された塔頭で、京都市指定名勝。紅葉の名所でもある。夜間拝観は事前申込制で、1日150人の限定公開。境内を照らし出す照明は、現実から仏の世界へと導く光の路を足元灯でかたちづくり、仏牙舎利を安置する舎利殿、庭園の紅葉、松、モッコクなどを柔らかい光で包み込む。新エリアとしてライトアップされた竹林は、別世界に舞い込んだような感覚で、紅葉とのコントラストは言葉では言い表せない魅力があるという。
特別拝観は、期間中の17時30分~20時(最終受け付け19時30分)で、茶道速水流お抹茶・鹿王院オリジナル和菓子つきの拝観料は3000円。1日150人の限定公開で、事前申し込み制。申し込みは予約サイトへ。