おでかけ

タブレットを手に巡る時空の旅 東京で「パリ・ノートルダム大聖堂展」

 もうすぐやってくるパリ五輪。あちこちでフランスのさまざまな観光地や文化が紹介されているが、エッフェル塔同様、誰もが知っているものの一つが、パリのノートルダム大聖堂。2019年に火災が起きた時は、世界中の人が焼け落ちる尖塔に動画のこちら側で悲鳴を上げたが、それも目下復活中。五輪には行けなくても東京でこの秋、特別展「パリ・ノートルダム大聖堂展 タブレットを手に巡る時空の旅」(仏政府、日本ロレアル・東京)が開催される。11月6日~2025年2月24日まで、お台場の日本科学未来館だ。

 ノートルダム大聖堂は、今から800年前にパリのシテ島に建築され、NOTRE-DAME(=聖母マリア)にささげられたパリのシンボルとして、パリ市民のみならず世界中の人たちから愛されてきた。火災の被害は小さくなかったが、各界の専門家が集結し、ドローンやCG分析などの最新IT技術と、熟練工の磨き抜かれた建築・美術品修復の技によって、5年の歳月をかけた修復作業が今も続いている。

 特別展では、世界遺産の豊かな歴史と、最新技術によって大聖堂が再び光を取り戻していく様子を体験型コンテンツを通じて学ぶことができる。“HistoPad(ヒストパッド)”と呼ばれる専用端末を使って大聖堂の創建時から現代までをタイムトラベルする「デジタル体験型展覧会」だ。会場を歩き回りながら、創建時の様子や、ナポレオン1世の戴冠式など、大聖堂で起きた歴史的な瞬間へと旅し、修復作業の様子を最新のAR(拡張現実)技術を通じて“目撃”することができる。

  料金(税込み)は、大人1800円、18歳以下800円、小学生500円、未就学児無料。チケットの販売方法などの詳細は公式ウェブサイトで決定次第告知される。