カルチャー

東京・荒川で参加型音楽コンサート「Arv100」 総勢200人で一斉にシンバルを鳴らす

 ロックバンド「BOREDOMS」の∈Y∋(アイ)が指揮者となり、200人のシンバラーと共に作り上げる音の波。誰も体験したことのない渦とうねりが、そこに立ち現れる。東京の荒川放水路通水100周年記念「隅田川怒涛2024」として、参加型コンサート「Arv100 (アーヴ・ワンハンドレッド)」が、11月3日(日)に荒川ロックゲート周辺を会場に開催される。13時演奏開始予定。参加費無料。NPO法人トッピングイースト(東京)の企画・主催。

 2007年から、世界各地で多人数によるドラム演奏を展開してきた「BOADRUM」。2018年には新潟・佐渡島で開催された「さどの島銀河芸術祭」で、∈Y∋の指揮による88人のシンバル演奏が繰り広げられた。今回の「Arv100」は、∈Y∋によるコンセプトメイキングと指揮の下、一般公募のシンバル演奏隊・通称“シンバラー”200人にミュージシャンを加え、過去最大級のパフォーマンスを展開する。

 200シンバラーについて、地域参加枠(荒川流域在住の小学4年生~高校生)と、一般応募枠(全国からの演奏希望者、荒川流域在住の大学生以上)を設け、参加者を募集している。また、クラウドファンディングサイト「うぶごえ」で11月6日(水)23時59分まで、運営資金の支援を募っている。

  会場となる荒川ロックゲート擁する荒川放水路は、1924(大正13)年に、東京の東側を守るため作られた人工河川。その源流となる荒川は、上流部では飲み水にもなり、下流部では処理された下水の向かう場所としても機能し、流域に暮らす人々の生活と切り離すことができない重要な場所でもある。完成以来一度の洪水被害もなく、私たちの日常を守り続けてくれている荒川放水路の通水100年を記念して、今回のパフォーマンスが開催される。今回の企画には、主催者の「気候変動による自然災害の激甚化が叫ばれる中、これから100年先の未来もこの川が穏やかでありますように」との願いが込められている。