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避難所をまるごと列車で運ぶ 災害支援列車の実証実験をしなの鉄道が初開催

 しなの鉄道(長野県上田市)が、が「しなの鉄道Connect つながる防災フェス」(企画・運営:ふろしきや 長野県千曲市)を黒姫駅(同県信濃町)で6月7日(土)に開催する。災害などが発生した時に、鉄道を使った人や物資の輸送や、駅を利用した避難所の開設などを視野に入れた実証型イベント。参加費は無料。

 鉄道の持つ輸送力と、沿線の駅や駅前空間の活用に着目した企画。災害時は、被災地域の職員や消防団が休みなく地域を支援し、ボランティアの駐車場確保や、物資の支援などで交通の混乱につながることから、今まで活用されなかった鉄道の可能性に着目した。

 今回は「大雪により道路が寸断された信濃町エリア」を想定し、救援物資やボランティア、支援スタッフを列車に積載し、広いスペースが確保でき、長時間列車の停車が可能な戸倉駅から黒姫駅まで輸送、避難所開設を想定した炊き出しや防災機材の設営を行う。最終終着駅の戸倉駅では、被災者の一次避難先として千曲市と「災害時一次避難」の協定を結ぶ戸倉上山田温泉旅館組合連合会に依頼し、戸倉上山田温泉に避難することを想定している。

 開催時間は6時30分~16時(イベント会場:10時30分~13時)。詳細はイベントホームページ(※5月下旬公開)に掲載している。