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沖縄の観光を“冒険”に変えるARサービス「MisiQ」始動 非常時には安全をサポートする防災モードも

 年間1000万人以上が訪れる沖縄。独特の雰囲気や美しい海が大好きで、もう何度も遊びに行ったという人も多いことだろう。だが、これがあれば、何度か訪れた人でもまた新たな沖縄を体験できるはずだ。

 沖縄の観光地を“宝探しのステージ”に変える新サービス「MisiQ(ミシック)」(沖縄県宜野湾市)が始動する。ARで出現する宝箱を探しながら街を回遊し、地域の文化・歴史・名店に出合える体験型観光DX。そして非常時には避難ルート案内などの防災機能としても活用できる、新しいハイブリッド型サービスだ。

 MisiQは、沖縄の街を舞台にしたAR宝探しサービス。観光客がスマホをかざしながら街を歩き、隠された“宝箱”を見つけると、地域の特典やストーリーが出現。「まるでRPGの世界を旅するような観光体験」をしつつ、地域の文化・歴史・店舗との接点を増やすことができる。

 見つけた宝箱からは、沖縄でしか手に入らないローカル報酬が手に入る。例えば、「地域の飲食店やカフェで使えるクーポン」「隠れた名店や工房との限定コラボ特典」「ガチャ形式で手に入るデジタルアイテム」「地域アーティストによる限定アート」「沖縄文化・歴史に関する“読み物”や“物語”」などだ。レアな宝箱では「特別体験チケット」や「店舗の裏メニュー」などのプレミア報酬も予定されている。

 さらにMisiQがすごいのは、大雨・地震・停電などの“非常時”には画面が自動的に防災モードへ切り替わり、観光客・住民の安全をサポートしてくれること。防災モードになると、「現在地から最寄りの避難所をAR表示」「高台、浸水想定区域、危険エリアの可視化」「災害情報の確認」ができ、PWA採用により「オフライン時でも最低限の案内」が利用可能だという。

 MisiQは2026年、那覇・北谷・恩納村エリアからスタートし、将来的には沖縄全島への拡大の予定。さらに、観光地×商店街×自治体との連携、英語・中国語・韓国語への多言語化も目指している。現在、MisiQのプロトタイプ開発とAR宝箱の初期設置を支援するプロジェクトをCAMPFIREで実施している。沖縄を新たな冒険の地に変えてみたいという人は、応援してみては。