夏といえば海水浴の本格的なシーズンになりますが、注意しておきたいのは海に潜む生き物たちです。なかには命も脅かす生き物もいることから、もし被害にあったときには冷静な対処法が重要になります。そこで今回は、新江ノ島水族館で開催された特別イベントにて、海に精通したプロに注意すべき生き物と対処法についてインタビュー。夏の海に行く際の参考にしてくみてくださいね!
水族館のウラ側も冒険!一夜だけの特別イベントが新江ノ島水族館で開催
2025年6月21日(土)、新江ノ島水族館にて一夜限りの特別イベント「親子で学ぼう!おさかなと人間の“ケガ”セミナー2025」が開催。イベントでは、セロテープや絆創膏などを展開するニチバン株式会社の倉智一さんほか、新江ノ島水族館トリーターの杉村誠さんが登壇し、魚のケガや人のケガの治し方についてを紹介。なかなかフォーカスされない魚のケガとその治療法について解説し、会場を賑わわせていました。
また、今回は閉館後に普段は入ることのできない水族館のウラ側・バックヤードの見学も実施。魚たちが展示されるまでの流れや日ごろのエサやりについての解説など、非日常の体験に子どもだけでなく大人たちも楽しく学べるイベントです。
プロが教える!夏の海で注意すべき危険な生き物
イベントでは魚や人のケガの治し方などのほかに、夏の海で注意すべき生き物たちについても紹介。それぞれの生き物の特長のほか、被害にあったときの対処法はどんなものなのでしょうか? 登壇していたおさかな博士こと、えのすいトリーターの杉村さんに夏の海で気を付けるべき生き物とその応急処置の方法について教えてもらいました!
カツオノエボシ
(杉村さん)まず注意したいのは、夏の海で被害の多いクラゲ種たち。とくに代表格であるカツオノエボシは、触手に強い毒を持っており、刺されると電気ショックのような痛みがあります。
患部には物理的な刺激に反応する刺胞と呼ばれる細かい毒針が残留する場合があるため、もし刺されたあとは素手や水で流すなどは行わずに、タオルなどで優しく払って応急処置をしてください。砂浜などで打ち上げられていても毒性が残っていることもあるので、決して触らないように。
アンドンクラゲ
(杉村さん)また、小型のクラゲ「アンドンクラゲ」にも注意を。カツオノエボシと同様の刺胞の毒針を持っているため、刺された場合は刺激に気を付けて優しく払うように対処しましょう。このクラゲはほぼ透明の体かつ小型のため、海中での発見が難しいのでその点も怖いところですね。
ヒョウモンダコ
(杉村さん)ヒョウモンダコは猛毒のテトロドキシンを唾液にもつタコです。噛まれると呼吸困難をはじめとした重篤な症状が引き起こされるためとても危険です。
対処法としては近づかないことや触れないことがまず第一。普段は岩場などに擬態して見つけにくいですが、危険を感じると特徴的な青い輪のような模様が浮かび上がります。もし噛まれたらまず毒を絞り出すようにして、すぐに病院へ行くようにしてください。毒を口で吸い出すなども絶対にしないように。
岩場で遊ぶときにはケガにも注意!
夏の海で注意すべきは生き物だけではありません。ビーチと同様に人気の遊び場である岩場は不意なケガが多発するスポット。とくに多いのは足を滑らせて岩の角やフジツボ、漂流物で手足を切ってしまうケガ。もしケガをしてしまったら、キズ口を清潔にしたのち出血が少ない浅いキズであればガーゼや絆創膏などで保護しましょう。
夏のお出かけには「ケアリーヴ 治す力」をオトモに!
ニチバンが展開する「ケアリーヴ 治す力」シリーズは、キズなどの治癒効果を持つ浸出液を利用する「モイストヒーリング(湿潤療法)」というアプローチを採用した絆創膏。キズぐちをピタッと密閉することで治癒に適した環境を生み出すことによって、早期回復とキズあとが残りにくいのが大きな特徴です。
シリーズには防水タイプのものや透明で目立ちにくいタイプのものもあり、海遊びでのケガだけでなくサンダルなどの靴擦れにももってこい。ぜひ体を動かす機会が多くなる夏の時期には「ケアリーヴ治す力」をオトモに出かけてみてはいかがでしょうか?
[Photo by TABIZINE編集部&PIXTA]
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