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東京・武蔵野の歩みを伝える企画展 江戸東京たてもの園が前身施設「武蔵野郷土館」収集の考古資料を紹介

 

 都立小金井公園(東京都小金井市)の敷地内にある「江戸東京たてもの園」で7月19日(土)~12月14日(日)の期間、企画展「武蔵野の歴史と民俗~『武蔵野郷土館』がのこしたモノたち~」が開催される。

 「江戸東京たてもの園」は、1993年3月に江戸東京博物館の分館として開園し、今年33年目を迎えた。同園が建設される以前、この地には原始・古代から近・現代に至る武蔵野のあゆみをテーマにした博物館「武蔵野郷土館」があった。この郷土館は1991年に博物館活動を終えたが、収蔵していた復元建造物をはじめ考古・民俗・歴史・美術・図書などの多くの貴重な資料を江戸東京たてもの園が引き継ぎ、整理・保存を行いながら、随時公開してきた。

 今回の企画展では、「武蔵野郷土館」が収集した土製耳飾(縄文時代晩期 下布田遺跡出土 国指定重要文化財)などの考古資料と、生業や生活、信仰、娯楽に関する民俗・美術資料などを展示。「武蔵野郷土館」がのこしたモノたちを通して、施設が変わっても文化財を大切に守り、受け継いでいる江戸東京たてもの園の歴史を紹介する。

 また、関連企画としてミュージアムトークを7月26日(土)、10月25日(土)のいずれも14時30分から開催。学芸員の丸山はるかさんが、企画展の見どころを紹介する。10月25日は手話通訳付き。

 「江戸東京たてもの園」の開園時間は、時期により異なるため、ホームページで確認を。観覧料は、一般400円、65歳以上200円、大学生(専修・各種含む)320円、高校生200円、中学生以下無料。身体障害者手帳などの所持者と付き添い者2人は無料。月曜休園(月曜日が祝休日の場合はその翌日)。