
介護事業所向けサービスを提供するドクターメイト(東京都中央区)はこのほど、九州・沖縄の介護施設での勤務経験者441人を対象に実施した介護現場の課題に関する調査結果を発表した。それによると「賃金の低さ」が課題のトップに挙がった。
介護の仕事上の課題は、最も回答が多かった「賃金水準が低い」(40.8%)に次いで「人材(特に若手)が集まりにくい」(32.7%)「高齢化率が高く重度な利用者が多い」(15%)「交通の便・移動が大変」(6.8%)「利用できる地域資源(医療などのサービス)が限られている」(3.6%)が挙がった。
介護の仕事の満足度は「どちらとも言えない」が36.7%で最も多く、「とても満足」(7.9%)「やや満足」(26.3%)を合わせた満足回答の34.2%、「やや不満」(17.9%)「とても不満」(11.1%)を合わせた不満回答の19%をいずれも上回った。
3年後も仕事を続けているかに関しては、「分からない」が37%で最も多く、「はい(続けている)」は33.6%、「いいえ(続けていない)」は29.5%だった。「続けている」の回答は県別では沖縄県が最も多く45.2%に上った。逆に「続けていない」の回答は鹿児島県が最も多く42.9%を占めた。
調査は6月4~11日、介護業界の課題解決への貢献を目的にインターネットで実施した。