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喫煙スペースの有無は飲食店やホテル選びに影響するのか? 喫煙者と非喫煙者の両方を調査

 

 受動喫煙防止条例の強化により、街中の喫煙所が減る方向にあり、スモーカーにとって一段とつらい状況になっているが、そうした中、Fujitaka(京都市)は、飲食店やホテルを月1回以上利用する330人(内訳:喫煙者165人、非喫煙者165人)を対象に「喫煙スペースの有無が飲食店やホテルの集客に与える影響」に関する調査を実施した。調査期間は、8月8日~8月9日。

 喫煙者にとっては「タバコを吸えるかどうか」はその飲食店やホテルへ行くか否かの判断基準の1つになり得る要素。そう考えると、顧客離れや機会損失の原因となっていることも考えられるが、非喫煙者にとっては、喫煙者を優先した喫煙スペースがあることは、煙の漏れや喫煙者の匂いなどから、施設への来店を敬遠する理由になるなど、両者への対応は難しい。

 実際、「喫煙スペースの有無は、飲食店やホテルの利用意向にどの程度影響するか」を聞いてみると、「大きく影響する」が22.7%、「影響する」が22.4%、「少し影響する」が16.7%という結果で、6割以上にとって喫煙スペースの有無は、飲食店やホテルの利用意向に少なからず影響するようだ。反対に、非喫煙者は影響すると答えたのは52.7%にとどまり、喫煙者ほどは喫煙スペースの有無が影響しないことが明らかになった。

 次に「喫煙スペースが設けられ分煙されていたことで、その飲食店やホテルの印象が良くなった経験はあるか」を尋ねると、「ある」が68.2%、「ない」が31.8%という結果に。7割弱の回答者が、喫煙スペースが設けられ分煙されていたことで、その飲食店やホテルの印象が良くなった経験があることがわかった。この傾向は喫煙者・非喫煙者別で回答をみても同様だった。