街中で飲み終えたペットボトルやキャンディーの包装、いらなくなったレシートなどを手にした時、ゴミ箱があれば便利でありがたい。だが、捨てる時にゴミ箱のデザインまでよく見ることはあまりないかもしれない。東京・表参道の13カ所に設置されている34台のスマートゴミ箱「SmaGO(スマゴ)」が秋デザインに刷新され、ブラウンや赤の秋色が静かに道端を飾っている。今度使う時はちょっとラッピングにも目を向けてみよう。
秋デザインを施したのは、障害のイメージ変容と福祉を起点に新たな文化の創出を目指すクリエーティブカンパニー、ヘラルボニー(岩手県盛岡市)の契約作家たち。スマートゴミ箱(フォーステック・東京)は、地球環境に配慮し開発されたIoTスマートゴミ箱。国連が定めたSDGsの17のゴールのうち、6つのゴールに対応しているという。例えば太陽光で稼働してゴミを約5分の1に自動圧縮し、蓄積したゴミの量を通信機能で通知する仕組みを持っており、ゴミ回収業務を大幅に効率化できている。実際に導入している表参道・原宿エリアでは、回収回数を約75%削減、大阪の道頓堀エリアでも周辺のポイ捨てゴミを約90%削減している。
表参道のラッピングは約3カ月ごとに更新され、季節ごとに新たな彩りを添えながら景観をアップデートし続けている。