カルチャー

世界初公開を含む最新の宇宙探査技術が大集結 豊田市博物館で「深宇宙展~人類はどこへ向かうのか」がスタート

 月、火星、そして深宇宙へ――。宇宙への人類の新たな挑戦を体感する大規模宇宙展「深宇宙展~人類はどこへ向かうのか To the Moon and Beyond」がこのほど、愛知県の豊田市博物館でスタートした。期間は2026年1月18日(日)まで。豊田市博物館・NHK名古屋放送局・NHKエンタープライズ中部・中日新聞社・中部経済新聞社の共催。

 世界初公開を含む最新の宇宙探査技術が大集結する同展は、JAXA・国立天文台・東京大学をはじめとする日本の主要な宇宙研究開発機関、宇宙開発に携わる多くの企業・団体の協力により実現。子どもにも分かりやすい解説や体験コーナーも多数設置する。展示映像のナレーターは俳優の蒼井優さん、音声ガイド(税込み650円)は声優の小西克幸さんが担当する。

 大きな見どころは、宇宙飛行士が車内で約1カ月生活しながら探査を行える、次世代の月面探査車「有人与圧ローバー」の実物大模型の世界初公開。月面資源を探る「月面誘電率計測器(LDA)」も展示する。

 火星の衛星フォボスからサンプルを持ち帰る火星衛星探査計画「MMX」は、2分の1模型を展示。日本の最新基幹ロケット「H3ロケット」の先端部(フェアリング)は実物大模型で再現され、圧倒的なスケールを目の前で感じることができる。

 さらに、実業家の前澤友作さんが宇宙旅行の帰還時に使用した「ソユーズ宇宙船」実機を大公開する。大気圏再突入時にできた焦げ跡は必見。

 また、世界で初めて小惑星の粒子を持ち帰った「はやぶさ」と、水やアミノ酸を含むサンプルを小惑星から持ち帰った「はやぶさ2」の貴重な粒子を顕微鏡で観察したり、AXA種子島宇宙センターから特別に運ばれた本物のロケット部品を触ったりすることができる。

 豊田市博物館の開館時間は10時~17時30分(入場は17時まで)。休館日は毎週月曜日、12月28日(日)~1月2日(金)。11月3日(月・祝)、11月24日(月・祝)、1月12日(月・祝)は開館する。前売り券の料金は、一般1700円、高大生800円。当日券はそれぞれ200円プラス。高校生・大学生は要学生証提示。障害者手帳所持者と介助者1人は、手帳または障害者手帳アプリ「ミライロID」の提示で無料。