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2026年卒大学生が希望するのはテレワーク?出社? オンライン授業経験者が約9割の世代に聞きました

 コロナ禍が明けてから、テレワーク比率は徐々に低下しているようだが、就職を控えている学生はテレワークについてどう思っているのだろうか? 大学の授業に関しても、オンライン授業の経験がある学生が多い中、マイナビ(東京)は、2026年卒業予定の全国の大学生、大学院生1268人(文系男子219人・文系女子518人・理系男子299人・理系女子232人)を対象に「マイナビ2026年卒大学生キャリア意向調査9月<学生のテレワーク意向>」を実施した。調査期間は9月23日~27日。

 それによると、「オンライン授業の経験」がある学生は約9割に達した。この結果からテレワークへの対応も十分と思われるが、実際に「遠隔でのコミュニケーションに対する自信」を聞くと、「自信がある」(30.7%)と答えた学生より「自信がない」(42.1%)と答えた学生の方が11.5pt多くなった。さらに、「オンライン授業の難しさ」について聞いたところ、自信の有無に関わらず集中しづらいと思っている学生が多く、自信がない学生では「ディスカッションや会話がしづらい」(34.6%)といったコミュニケーション面での困難を挙げる人も多かった。

 この結果を踏まえて「理想的なテレワーク日数」について聞くと、最も多かった回答は「週2日テレワーク」(29.5%)で、次いで「すべて出社」(28.5%)。一方で、「すべてテレワーク」と回答した学生は4.8%にとどまるなど、出社を基本とした勤務体系を理想とする学生が大半であることがわかった。さらに、「入社予定先の勤務体系」については、半数弱の学生が「すべて出社」(48.9%)としている。

 さらに、「テレワークでワークライフバランスが良くなる」では「そう思う」が80.5%と8割以上となったが、「テレワークで職場のコミュニケーションがとりやすくなる」かを聞くと「そう思わない」(57.1%)が半数以上を占めた。コロナ禍の影響でオンライン授業が身近な世代だけに、直接顔を合わせてコミュニケーションをとることの重要性を感じている人が多いのかもしれない。