
那覇市と、デンマークに本社を置くノボ ノルディスク ファーマ(東京)は11月6日、「肥満及び肥満症対策を通じた健康寿命延伸に向けた取組に関する連携協定」を那覇市保健所で締結した。締結式には、那覇市長の知念覚氏とノボ ノルディスク ファーマの濱田いずみ取締役が出席し、協定書への著名が行われた。
この協定は、那覇市が策定・推進している「健康なは21(第3次)」の一環で、市民の健康寿命延伸を図ることを目的している。肥満症が健康寿命に影響をおよぼす、早期に治療すべき深刻な慢性疾患ということを啓発し、肥満症高リスク者が適切な検査と治療を受けられるためのシステム構築を目指す。
連携・協力事項としては、「(1)肥満及び肥満症の疾患啓発に関すること」「(2)肥満症の病診連携に関すること」「(3)医療政策の動向や全国の先進事例等の情報の共有に関すること」「(4)その他、前項の目的達成に関すること」の4点を掲げている。
事業の開始は2026年7月1日を予定。協定の有効期間は、2030年3月31日(予定)までとしている。
沖縄県は、肥満者の割合が全国平均より高く、男性の3人に1人、女性は5人に1人が肥満という実態がある。肥満の改善を重点施策として20年以上取り組んできた那覇市だが、十分な効果が見られず、大きな課題となっていた。
1990年にノボ薬品と日本ノルディスクが統合して発足したノボ ノルディスク ファーマは、すでに千葉市、愛知県春日井市、北海道旭川市、青森県弘前市と同様の連携協定を締結している。
今回の協定締結により「肥満および肥満症に関する知識の向上」「適切な肥満症治療を受けることができる機会の増加」「透析などの合併症予防による将来的な医療費の軽減」「肥満症治療の発展」が期待されている。









