
おにぎりや手巻きずしなどで、家庭でも焼きのりの香りや味を楽しむ機会は多いが、のりを主役にした店となると、それほど選択肢は多くない。東京・日本橋の再開発事業に伴い、本店を一時移転した山本海苔店(東京)が、パリパリののりに、さまざまな具とごはんを巻いて楽しめる「手巻き YAMAMOTO」をこの11月にオープンしたので行ってみた。
場所は日本橋の橋のすぐそば。店の中では、贈答品や家庭用のさまざまな種類ののりが販売されている。外国人観光客も多い場所、日本らしい葛飾北斎の絵柄やハローキティの缶など、さまざまな商品が並べられ、立ち寄ってお土産を買う観光客も多い。


「手巻き YAMAMOTO」は、のれんで仕切られた店内の一角。カウンター席のみだし、オープンから間もないせいか少々混んでいて、入り口のリストに名前を書いて店内を見ながら順番を待った。
メニューは「YAMAMOTO手巻き」(税込み1980円)と「日本橋1000年手巻き」(同3630円)の2種類。前者は、べったら漬けやしゃけ、クリームチーズ、ピーナッツみそや辛子明太子など、後者は、江戸ネギみそ、昆布のつくだ煮や牛そぼろのさくら煮、本まぐろの中トロと赤身 しょうゆこうじかけなど、どちらも12種類の小皿におひつのご飯、そして、炭が入ってパリパリを保つ焼きのり箱がセットになっている。のりの味を引き立てる塩や金ごまなど、まずはのりをしっかり味わう具からスタートして、ゆっくり“のり屋さんののり”を味わう時間。いわゆる“手巻きずし”とはちょっと違う趣の具材が楽しい。営業時間は11時~18時(店舗は10時から開店している)。










