まめ学

どの国の料理を食べてみたい? 選ぶのは有名店よりも穴場の店!

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 世界各国にいろんな料理があり、日本国内でも「〇〇料理専門店」といったように、食べられるものが多い。しかし、中には日本人向けに味付けを変えるなど、現地の味と遠いものがある。「本場のものを食べたい」「ネイティブと同じものを味わいたい」──そんな気持ちからグルメの旅に出かける人もいるようだ。

 そこで、どんな国の料理、どんな料理が日本人に人気があるのか──阪急交通社(大阪市)では、全国20代以上の男女546人を対象として、海外グルメに関するアンケート調査を実施した。調査期間は1月26日~2月2日。

海外で、その国ならではの料理を食べてみたいと思う国ランキング
海外で、その国ならではの料理を食べてみたいと思う国ランキング

 まず、「あなたが海外で、その国ならではの料理を食べてみたいと思う国の名前を、最大3つまで答えてください」と質問すると、1位になったのはイタリア(主な料理:ピザ、パスタ、生ハム、ミラノ風カツレツなど)だった。イタリア料理は日本でもおなじみだが、日本でも郷土料理があるように、たとえばイタリアでは、ピザやパスタは、主にイタリアの南部で提供、北部では、リゾット、ミラノ風カツレツ、バーニャカウダなどの料理が楽しめるなど、地域によって楽しみが変わってくる。

2位 フランス(主な料理:ブイヤベース、ガレット、エスカルゴなど)
2位 フランス(主な料理:ブイヤベース、ガレット、エスカルゴなど)

 2位になったのはフランス(主な料理:ブイヤベース、ガレット、エスカルゴなど)。世界三大料理にも数えられているフランス料理だが、魚介類をはじめ、牛、鴨、羊などの肉、ルッコラやロマネスコなどの野菜と、料理に使われる食材が豊富、さらに、ソースへのこだわりがとても強いのも特徴だ。本場のフランス料理を豪華フルコースで楽しむのもいいが、「ビストロ」や「ブラッセリー」と呼ばれるカジュアルなレストランで庶民の味を楽しむのも悪くはない。

3位 韓国(主な料理:焼肉、サムゲタン、キムチ、キンパッなど)
3位 韓国(主な料理:焼肉、サムゲタン、キムチ、キンパッなど)

 3位にランクインしたのは韓国(主な料理:焼肉、サムゲタン、キムチ、キンパッなど)で、日本から至近で行きやすいので、気軽に向かう人が多いようだ。すぐに焼肉を連想するかもしれないが、豚のばら肉を焼き、サンチュなどで巻いて食べるサムギョプサルなどを楽しみたいところ。また、韓定食の中でも高級で豪華なものとして、李朝時代、王様が食べていたといわれる料理が提供される宮廷料理(宮廷韓定食)があり、一度は食してみよう。

 以下、4位にはタイ(主な料理:トムヤムクン、パッタイ、タイスキなど)、5位には スペイン(主な料理:パエリア、アヒージョ、スパニッシュオムレツなど)がランクインした。

 一方、実際どんなお店で食べたいと思うかと質問すると、1位は「庶民的なお店」(53%)で、「格式の高いお店」の25%を大きく上回った。その地域の人たちが日常的に訪れる庶民的なお店にこそ入ってみたいと思う人が多く、「有名なお店」(36%)よりも「穴場的なお店」(43%)の方が高くなっている。より現地の魅力が味わうには、庶民的なお店の方がいいと考えているようだ。