まめ学

自覚して気持ちに変化も 更年期の不調について意識調査

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 何歳くらいでやってくるかはかなり個人差があるが、40~50代でひんぱんに話題になる「更年期」。「更年期に関する生活者意識調査」(博報堂)によると、その世代の女性で更年期による不調を自覚しているのは26.3%と案外少なく、不調があっても何となくやり過ごしている人も多そうだ。だが、しっかり自覚することで対処法も分かり、安心したり前向きになれたりと、気持ちに変化があるようだ。

 全国の30~69歳の女性4000人を対象に8月24,25日に調査。更年期は、女性ホルモンが急激に下がることで身心の不調が出やすいといわれているが、その不調が女性ホルモンの変化であることを自覚しにくく対処が遅れたり、不調のまま何もしない人も多い。一方更年期だと自覚した人は、「年齢上仕方ないことだと割り切れるようになった」(71.6%)、「いつかは症状が良くなると思えるようになった」(68.4%)、「症状の原因が分かって安心した」(66.4%)、「自分の体調に気を遣うようになった」(65.8%)など、ポジティブな気持ちの変化を感じていた。

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 もっとも、40~50代で更年期を自覚して医師の診断を受けた人はわずか4.9%。 不調に対処するため、漢方(14.3%)や運動(14.1%)、食品選びや食事(13.7%)など、具体的な対策法を挙げている人は少数派だ。知れば対処できることも多い。自分を大切にいたわってあげよう。