まめ学

ファッションの歴史をたぐる  フランス革命から産業革命へ

 衣類の歴史を知ると、時代の移り変わりを視覚的に捉えることができる。イギリスのヴィクトリア・アンド・アルバート博物館の貴重な所蔵品とともにファッションの変化と発展を概観する『19世紀ファッションのディテール』(ルーシー・ジョンストン著、グラフィック社・東京)が、2024年1月に発売される。

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 フランス革命やナポレオンの登場による社会の変革、新古典主義やロマン主義の隆盛、産業革命によるイノベーションの発達と、目まぐるしく時代が動いた19世紀。ファッションもまた、新古典主義的装いやミリタリー調、ロマンティックスタイル、技術発展に伴う女性のアンダーウエアや美しい染料の登場など、時代の流れに応じてさまざまに変化した。

 ファッションの形成を促した社会的背景のほか、衣服造形のテクニック、テイラリング、テキスタイルデザインといった基本構造はもとより、意匠が凝らされた襟や袖、ポケット、ボタンや留め具、刺しゅうや装飾品などのディテールに注目し、写真と全体図、詳細な解説でひもといている。税込み4290円。

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