マンボウってフグの仲間だったんだ、と知ることができたのはアクアワールド茨城県大洗水族館(茨城県大洗町)のおかげ。2月9日は「フグの日」だそうで、この水族館では約20種類のフグの仲間たちの生態やその魅力に迫る特別展示が2月3日から始まる。何度見ても見慣れない、不思議な形マンボウをじっくり観察するチャンスだ。
270トンという日本一の水量を誇るこの水族館の専用水槽で多頭展示をしているのが、謎多き不思議な魚“マンボウ”。フグ目マンボウ科だ。3月3日までのイベント期間中、ダイバーが水中に潜りエサを与える「マンボウウォッチング」特別バージョンを実施する。マンボウは自然界では主にクラゲ(95%以上が水分)を食べているらしい。同館では水分補給などを目的に、アジやカキ、エビをミキサーでミンチにしたものに、水とビタミン剤を加え、ゼラチンで固めたものをエサとして与えているのだそうだ。ふだんは水面付近でエサを食べるマンボウの姿を見ることができるが、マンボウウォッチングでは、見ている人の目線の高さでマンボウにエサを与えるから、一瞬で口の中に吸い込まれていく“まばたき厳禁”のマンボウの食事シーンを楽しめる。
ほかにもシマキンチャクフグそっくりな姿で身を守るノコギリハギ(カワハギ科)や、特徴的な面白い形をしたハコフグの仲間などを観察できる。