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池田エライザ「ダークヒロインに変わっていく姿を見届けて」人気キャラクター誕生秘話を完全燃焼で熱演 「WOWOWオリジナルドラマ DORONJO/ドロンジョ」【インタビュー】

池田エライザ「ダークヒロインに変わっていく姿を見届けて」人気キャラクター誕生秘話を完全燃焼で熱演 「WOWOWオリジナルドラマ DORONJO/ドロンジョ」【インタビュー】 画像1

-ルームシェアの感覚は、最後まで?

 やり切ったときにどこかへ行きました。クランクアップがリングの上だったんですけど、最後のカットが終わって、しばらく大の字になっていたら、その瞬間に七音がぴゅーっとどこかへ行った感じがして。その瞬間、全身の力が抜けて、『あしたのジョー』のラストシーンみたいになりましたし(笑)。

-完全燃焼といったところでしょうか。そんな池田さんが演じた七音と山崎紘菜さん演じる聖川愛花(後のヤッターマン2号)とのライバル関係が、物語の軸になるようですが、山崎さんとの芝居はいかがでしたか。

 愛ちゃんと七音の関係は、物語の核心に迫る部分なので、あまり言えないんです。ただ、一筋縄ではいかない2人の関係性が、最終話まで続くことだけは確かです。そういう意味では、最初はダークな話が続くので、胸が苦しいかもしれませんが、最後はすごく晴れ晴れとすると思うので、七音がダークヒロインに変わっていく姿を見届けてほしいです。しかも、私と紘菜ちゃんがだいぶ盛り上がって、台本に書かれている以上のことをやってしまったので(笑)。でも、劇中ではライバルですけど、紘菜ちゃん本人はすごくすてきな方でした。明るくて、優しくて、柔らかくて…。それだけは誤解のないように言っておきます(笑)。

-さらに、ドロンジョといえば仲間のボヤッキー、トンズラーが欠かせませんが、本作にも後のボヤッキーこと飛悟(ひゅーご)、後のトンズラーこと匠苑(しょーん)が登場します。七音がこの2人と出会うことで、おなじみの“ドロンボー一味”らしいコミカルな雰囲気も出てくるのでしょうか。

 ボヤッキー発信でそれをトンズラーが受けて、ドロンジョ(=七音)があきれている、という構図が少しずつ出来上がっていきます。その点、ボヤッキー役の矢本(悠馬)くんが、率先して3人衆の空気を出してくれたので、すごく救われました。一ノ瀬(ワタル)さんが演じるトンズラーも、サイズ感やちょっとなよなよしているところが、「トンズラーがいる!」って感じで(笑)。だから、七音がどんどんドロンジョらしくなっていくのは、トンズラーとボヤッキーの影響があるなと思って。私もあの2人を見て、「あ、これはドロンジョになるな!」と思いましたから(笑)。

-それは楽しみです。ところで、体当たりの熱演やアクションなど含め、大変な撮影だったようですが、本作での経験は、池田さんにとってどんな意味がありましたか。

 「乗り越えられるもんだな…」と、己のタフさを知りました。どんなにしんどくても、「お願いします!」と思える感じやその勢いは、すごく鍛えられました。そういう意味では、七音に影響されていたんだと思います。世の中のみんなが感じているストレスを、七音が全部背負って放り投げてくれるような気持ちにもなりましたから(笑)。

(取材・文/井上健一)

「WOWOWオリジナルドラマ DORONJO/ドロンジョ」

 タツノコプロ創立60周年記念「WOWOWオリジナルドラマ DORONJO/ドロンジョ」10月7日(金)放送・配信スタート。毎週金曜午後11時 ※第1話無料放送(全11話)