2024年7月3日、20年ぶりに新紙幣が発行される。その千円札の裏面の図柄に採用されるのが、葛飾北斎の「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」。これを記念して「すみだ北斎美術館」(東京都墨田区)は、6月18日(火)から8月25日(日)まで、特別展「北斎 グレートウェーブ・インパクト ―神奈川沖浪裏の誕生と軌跡―」を開催する。海外で「グレートウェーブ」の通称で親しまれる「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」が誕生した背景や、図柄がさまざまに利用されてきた軌跡をたどる。
前期(6月18日~7月21日)と後期(7月23日~8月25日)で一部展示替えを行う。主な出品作品は、葛飾北斎「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」すみだ北斎美術館蔵(通期)、葛飾北斎「賀奈川沖本杢之図」すみだ北斎美術館蔵(前期)、葛飾北斎『富嶽百景』二編 海上の不二 すみだ北斎美術館蔵(通期)。
トークイベントも予定されている。「北斎 グレートウェーブ・インパクト ―神奈川沖浪裏の誕生と軌跡―」は8/3(土)に、東京東信用金庫 本部10階大ホール(東京都墨田区両国4-35-9)で開催。14時~15時30分(開場13時30分)。事前申込制・先着順で定員100人。登壇者は、大久保純一氏(国立歴史民俗博物館教授・町田市立国際版画美術館館長)、安村敏信氏(北斎館館長、静嘉堂文庫美術館館長)など。参加費無料(特別展観覧券か前売り券、または年間パスポートが必要)。
スライドトーク「『北斎 グレートウェーブ・インパクト ―神奈川沖浪裏の誕生と軌跡―』展の見どころ」は、6月29日(土)と8月10日(土)の14時~14時30分(開場13時30分)に、すみだ北斎美術館の講座室「MARUGEN100」で開催。定員40人で、13時30分から整理券を配布する。講師は、同展担当の学芸員。参加費無料(同)。
休館日は毎週月曜日だが、期間中の7月15日(月・祝)と8月12日(月・振休)は開館、7月16日(火)と8月13日(火)は休館。開館時間は9時30分~17時30分(入館は17時まで)。観覧料は一般1500円、高校生・大学生1000円、65歳以上1000円、中学生500円、障がい者500円、小学生以下無料。観覧日当日に限り、常設展示室「AURORA」も見ることができる。前売り券と当日観覧券の発売日・販売方法や、各種割引の詳細、最新のイベント情報は、すみだ北斎美術館公式ホームページで発信している。