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明日海りお「心も体も元気でいたい」 役作りのために自分自身を探求【インタビュー】

 2019年に5年半の間トップスターとして在籍した宝塚歌劇団を退団した後も、ミュージカルはもちろん、NHK連続テレビ小説「おちょやん」など、人気ドラマへの出演や、情報番組でのパーソナリティーなど、活動の場を広げてきた明日海りお。自身初の冠番組Huluオリジナル「明日海りおのアトリエ」のSeason2が11月24日からスタートする。Season1では秘密基地であるアトリエで“生活を豊かにするオトナのひとり時間の過ごし方”を学んだ明日海が、Season2ではアトリエを飛び出して旅に出る。撮影の裏話や子どもの頃の思い出などを聞いた。

明日海りお(ヘアメーク:山下景子/スタイリスト:大沼こずえ(eleven.)) (C)エンタメOVO

-番組では、これまで“おうち時間”を豊かにする挑戦をしてきましたが、今回は、沖縄と明日海さんの出身地の静岡へ旅に出ています。どんな旅をしたのですか。

 Season2は、自身をアップデートをテーマに、アトリエを飛び出して学びや新たな体験をする番組になっています。私はハワイが大好きなので、同じように独自の文化や伝統を色濃く残し、気候的にも日本で一番近い沖縄をピックアップさせていただきました。実は、沖縄本島には行ったことがなかったので、沖縄について深く知るいい機会にもなりました。それから、静岡にはなかなかゆっくりと帰ることができずにいたので、今の静岡を知りたいということと、視聴者の方に静岡の魅力をお伝えできたらと思い、今回、行かせていただきました。実際に行ってみたら、想像以上に“センチメンタルジャーニー”な番組になったと思います。

-初めての沖縄本島の思い出は?

 ロケをしたのが夏真っ盛りの時期だったので、沖縄は暑いんだなと思いました(笑)。ですが、海は美しいし、おいしい食べ物がたくさんあるし、伝統文化にも挑戦することができ、いい旅になったと思います。特に印象的だったのは、水牛に乗ったことです。美しい景色の中を歩いて、心地よい時間を過ごせました。一番大変だったのは、エイサーを踊ったこと。かなりハードな踊りで、現地の方々の肌に染み込んでいるリズム感、発声法を知ることができ、私も楽しんで踊れました。

-旅をしたことで再認識した静岡の魅力は?

 静岡の人は穏やかで独特の雰囲気があると時々言われるのですが、まさにその通りだと思います。どこに行ってもそれを感じました。これまで、宝塚歌劇団時代のことは振り返ってお話をする機会は多かったのですが、入団前のことはあまりお話する機会もなかったですし、思い出すきっかけも少なかったんです。今回、思い出の地を巡ったり、お世話になった方々に会ったり、当時の気持ちがフラッシュバックするかのような感覚で自然と涙があふれました。もちろん、静岡の美しい景色も見ることができる内容になっていますので、それも一緒に楽しんでいただけると思います。

-では、その話す機会が少なかったという宝塚に入る前の、明日海さんの子ども時代の思い出を教えてください。

 小学校に上がる前は、人形で遊ぶよりも外を走り回って泥んこ遊びをするのが好きなアウトドアな子どもでした(笑)。小学校に上がる頃には、学校が終わったら習い事。バタバタとトライアスロンのような生活だったと思います。母が習い事をさせるのが好きだったので、その影響でピアノやバレエだけでなく、お習字や水泳などたくさんの習い事に通っていたんです。自分から唯一やってみたいとお願いしたのが新体操だったのですが、それは1年ぐらいしか続きませんでした(笑)。母が勧めてくれたバレエとピアノはずっと長く続けていました。

-その頃の習い事が、その後の宝塚につながるんですね。ところで、この番組ではさまざまなことに挑戦していますが、明日海さんは探究心は強い方ですか。

 強い方だと思います。特に、自分自身について探求することが多いです。役を作るときは、自分の経験や感情をフルに活用し、その感情を表現するために体の動きを細部まで考える必要があるので、体も心も元気でいたいんです。なので、健康でいるためにはどうすればいいのか、自分はどういう体質なのかとかは、すごく気にしています。それから、自分の性格を分析もします。健康と美容に関しては、探究心が強いと思います。