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前田敦子「あのとき、子どもを産んでいて本当によかった」 28歳で出産時の“心の揺れ”を振り返る【インタビュー】

-元AKB48のメンバーや、今まで共演した芸能人と集まっておうちごはんを楽しむこともあるのでしょうか。

 友達がたくさんいる方ではないのですが、元AKB48のメンバーや共演した方たちと集まって楽しむこともあります。去年公開した映画『もっと超越した所へ。』という作品で共演した方たちが、みんな同世代だったので、すごく仲よくなって、みんなで私の家に集まって好きな物を食べたりしました。私が家でおもてなしをして、皆さんもお土産を持ってきてくれて、みんなで楽しく食べるという集まりはよくやるので、私もそういう意味では、千春に近い部分があるのかもしれません。

-物語に登場する3人は28歳で、恋愛をしても結婚がチラついたり、仕事上でも部下ができてきたりと、28歳という年代だからこその揺れみたいなものも描かれます。前田さんは28歳の頃を振り返るといかがですか。

 28歳は、ちょうど子どもを産んだ年です。私は26、27歳のときと28歳のときに人生で2回、ここからどっちに行こうかなということを考えたのですが、私は実際に行動することができて、あのときに子どもを産んでいて本当によかったなと思います。今1人でいたら隙間風が吹いてただろうなと感じますし、出産を経て、28歳の頃から自分の中でここを経験して良かったと思うものが見つかるまではいったんこれでいいのかなと思えたので…。自問自答ってずっと続くので、28歳という年代の心の揺れみたいなものは痛いぐらいに分かります。

-きっと同じように感じている人は世の中に多いような気がします。このドラマが、どんなふうに視聴者に伝わればいいと思いますか。

 おいしいご飯を一緒に食べられる人がいるのは幸せだなと思いますが、そういう人になかなか出会えないのが現実だと思うので、社会人として生きている方たちにとっては、箸休めのような時間になればいいなと思っています。私も誰かとご飯を食べようと思えたり、友達と集まって何かしたいなと思うきっかけだったり、こうしてみようというのが、たくさん転がっているドラマなので、皆さんにとって“幸せのヒント”があったらいいなと思います。

(取材・文/小宮山あきの)

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