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福士蒼汰、30歳の誕生日を控え、俳優人生の紆余曲折を語る「心が落ちているときもあった。でも、生きていればいい」【インタビュー】

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 福士蒼汰が主演するドラマ「弁護士ソドム」が、4月28日午後8時からテレビ東京系で放送スタートする(初回2時間SP/毎週金曜午後8時~8時54分)。本作は、周りから「ソドム」と呼ばれる型破りな“詐欺加害者専門弁護士”小田切渉が、弱者を食い物にする“詐欺加害者”の味方をし、裁判で勝たせていくスリリングなリーガルサスペンス。

 ある目的から詐欺加害者に手を貸す悪徳弁護士になった主人公の渉を福士が演じ、正義感の強い人権派の弁護士役を玄理、渉の仲間の天才ハッカーを加藤清史郎、変装が得意な元結婚詐欺師を山下美月が演じる。本作に企画の段階から参加し、さまざまなアイデアを出したという福士が、本作に懸ける思いや見どころ、さらには5月に30歳の誕生日を迎える心境や、俳優人生の紆余(うよ)曲折について語ってくれた。

福士蒼汰(C)テレビ東京

-本作は、テレビ東京が金曜8時のドラマ枠をリニューアルした第1弾の作品となりますが、本作に懸ける思いを教えてください。

 新しい枠で心機一転ということなので、最初にお話を頂いたときは、やりがいを感じましたし、何か自分なりの新しい風を与えられたらと思いました。台本が出来上がる前の企画の段階からプロデューサーの方々とコミュニケーションを重ねて、作品を作っていきました。

-福士さんは、具体的にはどんなアイデアを出したのでしょうか。

 僕自身が詐欺を題材にした作品に興味があり、やってみたいと思っていたところ、テレ東さんから弁護士ドラマの企画をご提案いただきました。その二つを合体させて、今回のテーマが“詐欺加害者専門の弁護士”に決定したんです。主人公のキャラクターを考えていく中で、家族の話を盛り込むことになったり、ハラハラドキドキを感じられるアクション要素も取り入れることになったりしました。

-小田切渉を演じる上で感じている難しさとやりがいを教えてください。

 渉は悪徳弁護士で、ダークな面を持ち合わせていながらも、すごく人間味があって。彼が隠し持っている過去を同時に表現しないといけない部分は難しさもあり、彼の魅力的な部分でもあるので、すごく大事にしているところです。僕は弁護士役が初めてなので、法廷のシーンは、楽しくてやりがいがあるなと思っています。

-共演している玄理さん、山下美月さん、加藤清史郎さんの印象を教えてください。

 玄理さんと清史郎くんは初共演なのですが、2人ともすごく明るい方なので、ダークな作品の雰囲気とは違って、笑顔が絶えない現場になっています。山下さんも初共演ですが、作品のキャラクターにぴったりだなと思いますし、変装するシーンが多いので見どころの一つになっています。

-劇中には、だまされる人がたくさん登場しますが、福士さん自身はだまされやすい方ですか。

 僕はあまりだまされない方かなと思います。全てを疑ってかかるし、真実を知りたいタイプなので、そういう意味では渉と似ているかもしれないです。うそっぽいことはもちろん疑いますが、一見真実に思えることでも疑うようにしますし、怪しいものがあった瞬間に、そこから離れるようにします。

-作品からは少し離れますが、福士さんは5月に30歳の誕生日を迎えます。俳優のキャリアを積んで、20代最後というところで、現時点で俳優の仕事について思うことがあれば教えてください。

 俳優の仕事は、今はすごく楽しいのですが、楽しいと感じられなかった時期もあって。人生と同じように役者の人生にも波があって、その中で落ちているときにも学ぶものがあるし、自分の気持ちが高いときにも学ぶものがあると思います。そのときそのときの自分の素直な気持ちに気付いてあげるのが大事かなと、今までのお仕事を通じて気付けました。今はすごく楽しくお仕事をさせていただいているので、能動的に台本や演技と向き合って、いろんな人にいい影響を与えられるようになれたらいいなと思っています。