あの警察庁科学犯罪対策室チームが帰ってきた!
室長の警視正・⼩⽐類巻祐⼀(ディーン・フジオカ)とアドバイザーを務める天才科学者・最上友紀⼦を中心に、警察庁科学犯罪対策室が最先端科学にまつわる事件に挑む最先端科学ミステリー「パンドラの果実~科学犯罪捜査ファイル~」。大好評を博した2022年のSeason1とSeason2に続き、約2年ぶりの新作となるSeason3がHuluで全話独占配信中だ。今回は、VRを利⽤したマインドコントロールや人間に寄生するキノコといった2つの脅威が引き起こす国家を揺るがすスケールの難事件に挑む。これを記念して、最上を演じる岸井ゆきのが、作品に対する思いを語ってくれた。
-2年ぶりとなる「パンドラの果実」Season3を迎えた今のお気持ちは?
このチームでSeason3までたどり着けたことが、とてもうれしいです。やりたいと思っても、自分たちの思いだけで続けられるものではないので、この作品を「見たい」と思ってくださるお客様がいることもうれしくて。そして何より私自身、このチームが大好きなんです。
-どんなところがお好きなのでしょうか。
ほぼ全話を羽住(英一郎)監督が担当しているのですが、監督が一言言うだけで、撮影部、録音部、照明部など各部署のスタッフがその意図を理解して瞬時に動くんです。そのチームワークが格好よくて。それを皆さんが楽しんでいる様子がこちらにも伝わってきますし、常に活気があり、生き生きとしているんです。他ではなかなか見られないすてきなチームです。
-岸井さんのはまり役ともいえる最上友紀⼦との向き合い方はいかがでしょうか。
Season1とSeason2が濃厚だったので、今回はそこに「帰る」という感じです。
-「濃厚」とは?
テレビドラマの場合、台本が最終話まで完成していない状態で撮影に入ることがほとんどです。でも、「パンドラの果実」のSeason1は、全10話の台本が完成した状態でクランクインしたんです。とても画期的なことで、役者としてもやりやすく、ありがたかったです。
-なかなかない機会ですね。
しかも、羽住監督は最初に「僕たちはこの台本を10時間の映画と考えて撮っていきます」とおっしゃったんです。私も映画は大好きで、羽住監督の作品もずっと見てきたので、そういう考え方があるんだと衝撃を受けるとともに感動し、うれしくなりました。実際、出来上がった作品も、わかりやすさを優先するものが多い中で、陰影をつけた深みのある映像で映画的なルックに仕上がっていますし。さらに、Season1と同時にSeason2の台本6話分も完成していたので、1,2合わせた16話を半年近くかけてみんなで作り上げていったんです。
-その中で、岸井さんはどのように最上という役に取り組まれたのでしょうか。
最上は難しい科学の専門用語を視聴者の皆さんに説明する役割も担っていますが、私はそういう役を演じるのが初めてでした。そのため、単にせりふを覚えるだけでは伝わらないと思い、羽住監督に助けていただきながら、扱う科学的な題材についてきちんと調べ、せりふに落とし込むようにしていました。その点も含めてとても濃厚でしたし、だからこそ今回は「帰る」という感覚になりました。