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国の重要文化財、大津市「住友活機園」を特別公開 近代住友の基礎を築いた伊庭貞剛の晩年の住居

国の重要文化財、大津市「住友活機園」を特別公開 近代住友の基礎を築いた伊庭貞剛の晩年の住居 画像1
「住友活機園(伊庭貞剛記念館)」

 

 住友林業(東京都千代田区)は、5月24、25の両日、国の重要文化財に指定されている大津市の「住友活機園」(伊庭貞剛記念館)を特別公開する。

 同園は、瀬田川のほとりで琵琶湖にも近い小高い丘の上にあり、6棟の建物と茶室、あずまや、庭園などで構成されている。

 1904(明治37)年、近代住友の基礎を築いた第二代総理事・伊庭貞剛が晩年の住居として建設し、没後、子孫から旧住友本社に寄付された。戦前・戦後を通じ、住友グループが維持管理をしている。

 洋館と和館が並立しており、明治30年代の住宅近代化の過程を示す邸宅が完全に残る例として高い評価を得ている。名称の「活機」は、伊庭自身が名付けたもので、禅宗の思想で「俗世を離れながらも人情の機微に通じる」という意味を持っているという。

 特別公開の入園募集は締め切っている。