慶応大理工学部発学生ベンチャー企業の乳幼児保育研究所(東京都港区)は、保育園や幼稚園向けに、園児の給食テーブルとしても利用できる卓球台「乳幼児卓球台オンチャイム」の販売をこのほど始めた。4台を寄せることで、五輪などでも使用される公式の卓球台と同サイズとなる。高さは乳幼児向けだが、大人用の脚を付け足すこともできる。
都心の保育園は、園庭がないことも多く、乳幼児が十分な運動を行うことが難しい。保育スペースに大型の遊具や運動器具を設置すれば定員を減らさざるを得ないなどの問題もある。オンチャイムは給食テーブルとして利用できるため置き場所が増えることもなく、園内でスポーツを行うことができる。
また、認可保育園は定期的に一日がかりの監査があるが、監査やその準備、あるいは職員会議や保護者会などでも大人用の机があれば便利で、高さを変えることができるオンチャイムは、さまざまな場面で活用できる。
双葉教育(東京都港区)が東京都内に8施設を運営する「ふたばクラブ保育園」は、今年度から開始予定の東京都すくわくプログラムを活用して全施設でオンチャイムを導入するという。
今後、子どもたちを対象に、オンチャイムを使った卓球の全国大会や世界大会を開催する計画もあるという。