社会

能登の新しい地域交流拠点に日本財団が助成 食堂や温浴施設、コワーキングスペースなどを9カ所に建設

提供:日本財団

 能登半島地震および奥能登豪雨で甚大な被害を受けた石川県。さまざまな日常の習慣や関係を取り戻すには、やはり拠点が必要だ。奥能登地域を中心に住民の交流を一層促進するため、「みんなの憩いの場」(日本財団・東京)がこの夏から順次建設、運営される。全部で9カ所だ。

 奥能登では住居や公民館、お店といったコミュニティーを支えるさまざまな施設が甚大な被害を受けた。住み慣れない仮設住宅や修繕を待つ自宅で、あるいは一時的に地元を離れて暮らす人々にとって、日常を取り戻すのは容易な作業ではない。孤立や災害関連死を防ぎ、地域が復興に向かっていくために、住民同士が集い、憩える場が求められている。

 そこで日本財団が、食堂や温浴施設、コワーキングスペースなどを備えた地域交流拠点を珠洲市、輪島市、穴水町、能登町の9カ所に建設することを決めた。所定の審査を経てプロジェクトを採択した社会福祉法人やNPOなどに対し、総額約22億円の建設・運営費を助成する。