カルチャー

将棋ファンが記念誌制作応援 棋王戦50周年、クラウドファンディング1千万円突破

棋王戦50周年記念誌のイメージ

 1975年に第1期が始まった将棋タイトルの一つ、棋王戦。ことし節目の第50期を迎え、半世紀の熱戦の歩みをたどる50周年記念誌の制作費をクラウドファンディングで募ったところ、およそ4カ月で1019万5000円が集まった。

 記念誌を企画した棋王戦主催者の共同通信社・棋王戦事務局(東京都港区)は「当初目標額の3倍を上回る額が集まった。棋王戦に対する将棋ファンの皆さまの熱い支持を感じる。これまでの棋王戦の輝かしい名場面をファンの皆さまとことほぎ、共有できる内容にするとともに、50年先の未来のファンの皆さまにも棋王戦の魅力を伝えられるような1冊にしたい」と話す。

第50期棋王の藤井聡太七冠=東京都千代田区、2025年5月23日

 今回のクラウドファンディングの支援メニューは5千円から10万円までの12種類あり、377人が支援を申し込んだ。返礼品を望まない支援者を除き、支援額の多寡を問わず全支援者に完成した「記念誌」1冊を贈呈する。

 東京都千代田区のホテルニューオータニで5月23日開かれた「第50期棋王就位式・棋王戦50周年記念祝賀会」への招待が返礼品となる支援メニュー(支援額7万~10万円)の申込者は67人に上り、好評だった。

 そのほか、「第50期棋王の藤井聡太七冠の揮毫(きごう)入り記念扇子」か「歴代棋王の特別扇子」のいずれかが返礼品となる1万5千円の支援メニューは78人が申し込む人気ぶりだった。

 返礼品は5月29日から発送作業に入り、各支援者に到着するのは6月初旬を予定している。