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DEIについてのアンケート調査 意欲ある企業多いが浸透度はイマイチ

取り組み状況

 DEIというアルファベット3文字の略称を聞いたことがあるだろうか? これは、Diversity(ダイバーシティ/多様性)・ Equity(エクイティ/公平性)・Inclusion(インクルージョン/包括性)の頭文字を取ったもので、多様性とアイデンティティーを尊重し、かつ、公平な活躍機会を与えられている状態を意味する。

 このDEIについて、日本能率協会マネジメントセンター(東京)は、J.H.倶楽部セミナー「個々の活躍と成長につなげるDEI浸透」の参加者103人を対象に、アンケート調査(調査日2月7日~2月8日)を実施。その結果、8割強の企業がDEIの取り組みを行いながらも、うち4分の3は「ほとんど浸透していない」「半数以下の社員にしか浸透していない」と回答するなど、浸透度には課題があることがわかった。

 DEIの取り組み状況は「とても力を入れて取り組んでいる」(8.6%)、「取り組んでいる」(36.2%)、「まあ取り組んでいる」(40.9%)となるなど、企業にとって当然のように取り組む課題となっている。ただ、社内浸透度については「ほぼ社内全体に浸透している」という回答はわずか7.8%に過ぎず、反対に「ほとんど浸透していない」(30.0%)、「半数以下の社員にしか浸透していない」(44.4%)という回答が多く、その実情はお寒い限りとなっている。

社内浸透度

 DEIの具体的な取り組みで一番回答が多かったのは「柔軟な働き方ができる制度の整備」(60.0%)となり、次いで「多様性を受容する組織風土づくり」(50.0%)、「トップのコミットメント、メッセージ発信」(43.3%)という結果に。一方、課題として挙げられたのは「社員への啓発や参画意識を高めることができない」(45.7%)がトップに。以下、「管理職層の意識やマネジメント能力が低い」(41.0%)、「取組の目的や方針があいまい」(37.1%)と続いた。

取り組み内容

課題