池田市とプログラミング教育やシステム・アプリ開発を手掛ける株式会社ロジカ・エデュケーション(大阪府池田市)は2月4日、池田市役所で包括連携協定の締結式を行った。今回の協定は、福祉、産業、教育、行政管理など幅広い分野で住民福祉の向上に取り組むもので、ロジカからの提案により実現した。
2020年の小学校プログラミング教育必修化に先駆け、ロジカはプログラミング授業の提供を開始し、学校現場をサポートしてきた。昨年からは、市内の全小学校に講師を派遣している。「ロジカ式として子どもたちにとっても身近な存在。自分たちでは教えられない分野なのでありがたい」と瀧澤智子市長がまず謝辞を述べた。
池田市は、インスタントラーメンの発明者・安藤百福氏や阪急電鉄の創業者・小林一三氏など、数々の「初めて」を生み出してきた歴史や文化を持つ。ロジカは産業分野においても、市内の創業支援の拠点運営管理、スタートアップ企業の業務支援などに携わってきた。瀧澤市長は「『事始めのまち池田』としてPRしていて、チャレンジ精神ある企業が最前線で活躍いただけて心強い。幅広い知見で力添え、助言をいただきたい」と期待を示した。
ロジカの関愛氏は「子ども向けのプログラミング教室をボランティアで始めたのがきっかけ。起業から8年で思っていた以上にビジネスが大きくなり、現在は全国展開している」と会社を紹介。池田市内に本社を構え、同市から創業支援も受けてきた。「ご縁のある池田市と、今回、協定という形で手を組むことができた。行政管理のDXや教育の質の向上で池田市に貢献し、AI時代の新しい試みをここから発信していきたい」と意欲をのぞかせた。
ロジカは、池田市が実施する創業支援制度「池田市事始め奨励大賞・奨励賞」で、令和3年度に「『ロジカ式』プログラミング教育」、令和6年度に「人の感情に寄り添うAIアシスタント」で事始め奨励賞を受賞している。今後は、同市をモデルケースとしてプログラミング講師派遣の全国展開を進めるとともに、AIを活用したマンツーマンでのプログラミング学習支援システムの開発を目指している。