農林業の効率化や観光コンテンツの創出にもICT活用 茨城県大子町がＮＴＴド コモと連携協定

茨城県大子町×NTTドコモ　「ICTの活用推進に関する連携協定」

 

　茨城県大子町とＮＴＴドコモ（東京都千代田区）はこのほど、行政サービスの向上や地域の産業活性化などを目的に「ICTの活用推進に関する連携協定」を締結したと発表した。交通や教育、農林業、観光分野で情報通信技術（ICT）を積極的に活用し、高齢化や人口減少など町が直面する課題の解決を図る。

　茨城県大子町とＮＴＴドコモは、2020年9月に締結した「大子町公共交通実証実験推進に関する連携協定」に基づき「AI（人工知能）乗合タクシー」の本格運行を実現したほか、小中学校への教育タブレット配備、高齢者向けスマホ教室開催など、ICTを活用した地域振興策の実施で連携してきた。今回の協定締結で町の主要産業である農林業や観光の分野でもICTを活用し、さらなる地域振興を推進する、という。

　具体的には、ICTを活用して農林業の作業の効率化や、新たな観光コンテンツの創出を目指す。そのほか、スマートフォンなどの操作に不慣れな町民を対象としたスマートフォン教室を開くなどして、ICTを使ったデジタル化社会の推進で町民が不利益を被らないよう、町民間の「情報格差」の解消に努める、としている。